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森の番人!アカゲラのドラミングとは?鳴き声、食性、分布は?

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耳を澄ますと森の中から「コンコンコン」と何かをたたく音が・・・。
音のする方を探し、ムクドリくらいの大きさでお腹と後頭部の赤い鳥が木をつついていたのなら、それはアカゲラかもしれません。

「森の番人」とも呼ばれるアカゲラについて、その生態や特徴、鳴き声、繁殖期に見せてくれるドラミングについて紹介していきましょう。

アカゲラの生態・特徴について


アカゲラはキツツキ目キツツキ科、日本のキツツキの中でもっともよく知られている中型のキツツキです。
黒、白、赤の模様があり、顔から体にかけて下面は白く翼は黒で小さな白斑が多数あり、翼の付根付近に大きな白斑があります。

また、腹部が赤くオスは後頭部も赤いのですが、メスは後頭部は赤ではなく黒いのが特徴です。

アカゲラによく似た同じキツツキ科の鳥に、オオアカゲラとコアカゲラがいますが、オオアカゲラはアカゲラよりも一回り大きく脇腹に黒い縦班があり、コアカゲラはアカゲラよりもずっと小さく、腹部に赤みがないことで見分けることができるでしょう。

くちばしを使って樹幹に穴を掘り巣をつくりますが、エサを探す目的でも枯れかけた木に穴をあけ、木の幹に隠れている昆虫類を食べます。穴を開ける際にかなり激しくくちばしを打ち付けるので、コンコンと特徴的な音を響かせます。

アカゲラはどこに分布しているの?

アカゲラは、日本では本州以北の平地から山地の林・森に生息しており、九州や沖縄には分布していません。

日本以外では、ヨーロッパからアジア東部まで幅広く森林に連続して分布しています。

アカゲラの生息地は?どこで見ることができる?

落葉広葉樹林や混交林などに生息していますが、本州中部以南では山地に多く、北海道では低地の市街地などでも見ることができます。
樹木が生い茂る森とは限らず、冬場などは身近で見ることもできるといいます。

枯れた木や枯れかかった木に穴をあけエサを探すので、そのような木が身近にあればアカゲラが姿をあらわす可能性があるでしょう。

アカゲラの鳴き声は?


泣き声は地鳴き(コミュニケーションや警戒などの鳴き声)で、「ケッ、ケッ」「ケッケケケ」などと鳴きます。

警戒している時は、連続して「ケッケッケッ」とせわしなく鳴き続けます。
聞く人によっては、ケッケッではなく「キョッ、キョッ」と聞こえることもあるので、観察の際は頭に入れておいてもいいかもしれません。

鳥の種類によっては地鳴きだけでなく、さえずりという縄張りや求愛のために出す鳴き声もありますが、アカゲラの場合はさえずりは出さず、その代わりにくちばしで木をたたいて音を出すドラミングという動作を行います。

アカゲラのドラミングって?

アカゲラはキツツキの仲間、キツツキと言えば木の幹を激しくつつくことで知られています。
アカゲラも枯れた枝などをくちばしでたたき続け、「コンコンコン」「カンカンカン」、あるいは「ドドドド」というふうに低い音を立てることもあります。

これはドラミングという自己表示で、縄張りを主張したり繁殖のために相手を呼びよせる意味があるといわれています。

もちろん、巣をつくったりエサを探し捕まえるためにくちばしをたたきつけるのですが、春先から初夏にかけて最も激しく高速でたたきつける様子を見ることができます。
繁殖のこの時期に関しては音を大きく響かせることが主な目的になっているようです。

多い時は1秒間で20回もくちばしで木をたたくというアカゲラ、それほど大きな鳥ではありませんが、この木をたたくドラミングの迫力はかなりのもの、脳しんとうを起こさないのかと心配になるところですが・・・。

アカゲラを含むキツツキ科の鳥は、激しい衝撃をくちばしに受けても脳にダメージを与えることなく頭蓋骨の底部に力を受け流すことができるので、大丈夫だということです。

アカゲラ食性は?

食性は雑食で、木の幹に隠れている昆虫やクモ、多足類などを食べます。また、果実や種子などの植物も食べます。

アカゲラは「森の番人」とも呼ばれるのですが、これは木を食い荒らす害虫を食べることで森を守っていることからつけられたようです。松を枯らす原因となる線虫にマツノザイセンチュウがいますが、これを運ぶ役割をするのがマツノマダラカミキリで、アカゲラなどキツツキ科の鳥がそのマツノマダラカミキリの幼虫を食べて松を守ってくれています。

アカゲラの大きさは?

アカゲラは全長は24㎝、翼を広げると38~44㎝程度、体重は66~98g位です。

ムクドリとほぼ同じ大きさで、キツツキの中では中型です。
ちなみに、アカゲラとよく似たオオアカゲラは一回り大きい全長28㎝、コアカゲラはずっと小さく、全長16㎝ほどしかありません。

まとめ

キツツキって漫画などでどういう鳥か知っていても、実際には見たことがないという人も多いのでは?
もし森や林で軽快な「コンコンコン・・・」という音が聞こえたら、白・黒・赤のカラフルなアカゲラがいないか探し、「森の番人」の演奏を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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