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アカハラ

鳴き声が特徴的なアカハラの生態、分布~オスとメスの見分け方と観察ポイント

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アカハラと聞いて夏と冬、どちらをイメージしますか?

夏とイメージする人は北海道や東北、東海地方の方で、冬とイメージする人は関東や近畿など西日本の方でしょう。

日本中どこにでもいそうで実はいない鳥がアカハラです。

夏は標高の高い場所で生息し、冬になると暖かい地域へ渡り平地などでも活動する野鳥です。
アカハラという名の通り赤褐色の腹と、ツグミの仲間らしいすくっとした立ち姿が愛らしく特徴的です。そんな魅力あるアカハラについて紹介をしていきます。

アカハラの生態


アカハラはスズメ目ツグミ科ツグミ属の野鳥です。

日本では夏は本州中部以北に夏鳥として生息し、冬になると本州中部以南に冬鳥として渡ります。
海外から飛来することもあり、日本だけではなく中国やフィリピンなどに渡ることもあります。

夏鳥として生息する地域では、標高1000m付近かそれ以上の場所で繁殖をし、開けた林や雑木林を好み、地表近くの昆虫やクモなどを採食します。

食性は雑食性で、昆虫などを主に食べますが、果実などを食べることもあります。
繁殖期は5月~8月で、カッコウなどと共に夏を代表する高原の野鳥です。

アカハラはその名の通り赤い腹をしています。
体色は全体的に茶褐色で尾が濃い茶色をしていますが、その体色に映える燃えるような赤褐色の腹が特徴的です。

分布

北海道から沖縄まで日本全国で観察することができますが、時期や場所が限定されることがあります。

例えば夏鳥として飛来する地域では標高の高い場所、北海道や東北地方では平地でも生息をします。
また冬鳥として渡る地域では平地で見ることができる身近な野鳥でもあります。

なお、冒頭でも触れましたが、夏鳥として飛来する地域は北海道・東北・北陸・東海地方で、関東甲信越地方でも高原では夏鳥として飛来します。

日本の中を季節によって移動し、繁殖を行い、冬を越すのですが、中には中国南部や台湾、フィリピン北部などに渡って越冬することもあります。

また、オオアカハラという野鳥もおり、これはサハリンや千島列島で繁殖を行い、冬に日本へ南下します。

観察のポイント


アカハラは夏と冬で観察場所やポイントが異なります。

夏は木の上部やてっぺんでよくさえずります。
北海道や東北地方は平地の森や雑木林などでも観察できますが、そのほかの地域や関東の一部では標高の高い場所での観察になります。
またよくさえずる時間も限られているため、注意が必要です。

アカハラは夜明け前の暗いうちからさえずります。また夕方にもよくさえずります。

日の高い時間ではなくて、太陽が昇る前と沈む前が観察にベストな時間帯となっています。

冬は平地の開けた場所に良く姿を現し、公園や雑木林などでも観察ができます。
茂みや落ち葉のあるところでガサガサと音が聞こえたらそっと覗いてみましょう。

アカハラが冬に越冬する地域はシロハラも生息していることが多いです。

両者のように似ているようで異なる野鳥を見ることができるのは、野鳥観察の醍醐味です。
様々な野鳥を観察して、違いを見比べてみたり、魅力や個性を発見する面白さをぜひ体験してみてください。

関連記事:木の葉返し!そんな呼び名もついているシロハラの独特な捕食方法とは?

鳴き声


アカハラの鳴き声ですが、「キョロン キョロン チィー」や「キョロロン キョロロン チー」などと聞こえるさえずりをします。

繁殖期は5月~8月で、夏鳥として飛来する地域で聞くことができます。
北海道や東北では平地、そのほかの地方や地域では少し標高の高い場所で繁殖を行います。

夏は木々の葉が生い茂り、さえずっていても姿を見ることは難しいかもしれませんが、アカハラは特徴ある鳴き声をします。
美しいさえずりとはまた違った鳴き声ですが、一度聞いたら忘れることができないでしょう。

オスとメスの違いは?

野鳥の中にはオスとメスで全く違う体色をしていたり、オスにだけ飾り羽があるもの、逆に同じような体色をするものがいます。

アカハラに関してはオスとメスをよく見比べると若干の違いがありますが、パッと見ただけではそれがオスかメスかの判別が難しい鳥です。

オスメス共に、腹が赤褐色で頭から背にかけてオリーブ色のようなくすんだウグイス色のような色をしていて、腹も全面が赤いわけではなく、赤褐色の下部は白色なのですが、オスはメスに比べて体色が濃くなっています。

オスとメスが並ぶとその違いがよく分かりますが、逆に言うと、それぞれを別で見た場合、違いは分かりにくいです。

体色の濃淡だけではなく、眉班の濃淡など様々な識別ポイントがあるようですが、人それぞれに見分けのポイントを持っているようです。
実際にフィールドに出て見比べることで、あなた自身の見分けのポイントを見つけてみてはいかがでしょうか。

大きさ

大きさは23cm程度です。
雑木林の中でガサガサ音がする方向を見るとアカハラがエサを探していることがあります。

最初ドバトなどと勘違いしやすいですが、ツグミの仲間独特のキリっとした立ち姿や体色の違いでアカハラであると区別することができます。

先述のシロハラも似たような大きさで、同じような環境に生息しています。

よく観察すると体色の違いでアカハラとシロハラを判別できますが、遠目で見るとよく見間違えるので注意が必要です。

まとめ

夏のアカハラも魅力的ですが、関東以南にお住いの場合は冬のほうが比較的観察しやすいかもしれません。

林床をちょこまかと歩いては落ち葉をかいてエサを探す姿はどこか可愛らしさがあって魅力的です。
アカハラ独特の赤褐色、濃いオリーブ色をした体色、まるっとした体形は何度見ても飽きません。

ぜひフィールドでアカハラを観察して、彼らの魅力を体験してみてください

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