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キツツキの一種、アオゲラの生態、分布~鳴き声、オスとメスで違いはある?

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キツツキの仲間で日本固有種であるアオゲラをご存知ですか?

一般的に「キツツキ」と呼ばれていますが、~ゲラと呼ばれる鳥の総称であり、「キツツキ」という名前の鳥はいません。

アオゲラは森の番人として知られ、害虫を食べて木を守っている鳥です。
今回はそんなアオゲラについて詳しく見ていきましょう。

アオゲラの生態


アオゲラは、キツツキ目キツツキ科アオゲラ属に分類されている鳥です。

ゲラの仲間はアカゲラ、ゴゲラ、ヤマゲラ、クマゲラ、コアカゲラ、アリスイなど様々な種類がいますが、アオゲラは全長約29㎝、体重は120gとキツツキの中では大型種となっています。

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大型というだけあって、寿命は10年程と長く生きる個体もいます。

昆虫や木の実を食べる雑食性ですが、どちらかと言うと動物食寄りです。

枯れた木を狙って虫を採取し、気に入った木に住み着きます。

体の色は背と翼の上面は緑色、尾にかけて黄色みをおびています。胸部は白色で腰から下尾筒には黒い斑点が見られます。

嘴は上下で色が異なり、上が黒く下は黄色とカラフルです。
他のキツツキと違って普通の鳥と同じように枝に直角に止まったりするのもアオゲラならではの特徴でもあります。

分布

アオゲラは主に常緑広葉樹林に生息します。

本州から九州にかけて分布し、北海道には生息していません。
北海道以外の地域では市街地近くの森や公園などで見ることができます。

木の幹にいる昆虫が大好きで、特有の長い嘴と舌で木の中から引っ張り出して食べます。
地上ではアリ、クモなども捕食します。

繁殖期になるとオスは大木をつついて巣穴を堀りメスを呼びます。
卵は一度に7~8個産み、メスだけでなくオスも抱卵し、オスとメスが共同で仲良く育てます。

鳴き声


そんなアオゲラですが、普段どのような声で鳴くのでしょうか。

アオゲラ同士の仲間との会話や意思伝達などに使われるのは、「キョ、キョ、キョ」と言う地鳴きになります。
繁殖期は「ピョー、ピョー、ピョー、ピョー」と笛のような声や、「ケン、ケン、ケン」と少し掠れた優しい声で互いを呼び合います。

ヒナにコミュニケーションを取る際もこの鳴き声で鳴きますす。
飛翔中は「ケッケケケ」と短く鳴き、少し似ていますが警戒している時は「ケッケッケ!」と騒がしく鳴き続けます。

ドラミング

キツツキといえば木の幹に止まってコンコンコンと幹を叩いているイメージがありますよね。
これはキツツキなどゲラの仲間が行うドラミングという行為です。

枯れて音が響きやすい木を選び、勢い良くその幹をつつき、「ドドドド」と乾いた音を出すのです。
巣作りや子育てをオスとメスが交代する時なども、このドラミングを行います。

ドラミングを行う理由

ではなぜ彼らはこの「ドラミング」をするのでしょうか。

キツツキ類は他の鳥のように、求愛などに使う特定の美しいさえずりを持っておらず、その代わりにこのアピールに「ドラミング」を行うのです。

ドラミングはつがい相手の募集や自分の縄張り主張の意味があり、オスメス両方が行います。

オスメス共にドラミングをする場所はほぼ決まっていて、自分のお気に入りの幹を使います。
ゴリラでも胸を叩いてドラミングをしますが、求愛行動としてはどことなく似ているものがありますね。

オスとメスの違いはある?


アオゲラのオスとメスの違いですが、比較的見分けがつきやすいです。

額から後部にかけて赤くなっている面積が広いのがオス、後部にちょこんと赤色が乗る程度なのがメスです。

メスの背中よりオスの背中のほうが緑色の面積が広く、見た目も派手な印象で、比べて見るとオスとメスの違いは一目瞭然です。
メスは全体的に控えめなカラーで少し薄い印象となっています。

まとめ

木の幹に縦にとまって木をつついている鳥。
それを普段何気なくキツツキと呼んでいますが、それには個々にちゃんと名称がついていて種類も様々です。

種類が多いので一見すると分からない事もありますが、体が大きく色彩豊かでカラフルなのが今回ご紹介したアオゲラです。

もし森林の朽ち木でドラミングの音が聞こえてきたら、顔を上げてこっそり観察してみて下さい。
そこにアオゲラ家族の縄張りがあり、春から初夏にかけては可愛いヒナが穴から顔を出しているかもしれませんよ

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