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ペンギンに似ている?ゴイサギの生態、鳴き声、大きさ~別名、ホシゴイと呼ばれる理由

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サギといったらどんな鳥を想像するでしょう?

白くてスリム、スマートで優雅な白サギを思い浮かべるかもしれませんが、同じサギ類の仲間でも、ずんぐりむっくりした首も足も短いゴイサギという鳥も存在します。

夜行性のサギで真っ白ではないツートンカラーが特徴です。
夜行性なら簡単には見つけられないと思いがちですが、実際のところはそうでもありません。

今回は、そんなゴイサギについて、分布や生態、別名の由来など詳しくご紹介しましょう。

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ゴイサギの生態・特徴


ゴイサギは、コウノトリ目サギ科の鳥で、全世界に広く分布し、日本でも全国で見ることができます。

本州から九州までの各地で繁殖しますが、東北地方などでは夏に繁殖し、冬季は南方に渡り越冬する個体もいます。
北海道では夏季に飛来する夏鳥として見ることができます。

サギの仲間の中では小型で、カラスくらいの大きさです。

背は緑黒色、腹部は白い羽毛で覆われたツートンカラーが鮮やかで、後頭部に白くて長い飾り羽があるのが特徴です。

首を縮めているので、すらりとしたサギのイメージとはちょっと違い、夜行性で鳴き声もカラスのように「クワークワー」と鳴くので、別名、夜烏(ヨガラス)と呼ばれています。

日中は水辺の雑木林や竹林で過ごし、日没後になると沼や池、水田などでエサを探します。

鳴くのはその移動の際で、ゆっくりと飛翔しながら一声ずつ大きな声で鳴きます。

食性は動物食で、水辺にいる昆虫や魚類などのほか、オタマジャクシやカエル、ザリガニ、小型の哺乳類なども食べます。

ゴイサギの分布

ゴイサギはユーラシア大陸、アフリカ大陸、北アメリカ大陸、南アメリカ大陸、インドネシア、フィリピン、そして日本などオーストラリア大陸以外の様々な地域に分布している鳥です。

日本では本州、四国、九州で繁殖し、北海道や東北では夏に飛来する「夏鳥」で、冬季には南方で越冬する個体もいます。

淡水の湿地、沼地、河川、湖、水田などのほか、海上や岩場や砂地のある海岸などに生息しています。
繁殖期には松林や雑木林などの樹上で、コサギやアマサギ、ダイサギなどに交じって集団繁殖する姿が見られます。

ゴイサギの鳴き声は?


ゴイサギは、ゆっくりと飛翔しながら「クワークワー」や「グァー」「ゴァー」などと聞き取ることができます。
カラスにも似た鳴き声で夜間に結構大きな声を出すので、耳にした時はびっくりしてしまったり、時に不気味に感じたりするかもしれません。

また、繁殖期には「グァーグァー」と盛んに鳴き交わしうるさいくらいですが、飛翔する時の鳴き声は間隔を置き一声ずつ鳴きます。

ゴイサギの別名はホシゴイ!その理由は?

ゴイサギは「ホシゴイ」という別名も持っている鳥ですが、これは成鳥には当てはまらず生後1~2年ほどの期間限定で呼ばれています。

この期間のゴイサギは、褐色の背中に白っぽい斑点がたくさんあり、その斑点が星のように見えることからホシゴイという別名がつけられたといわれています。
また、ゴイサギは夜行性で夜になるとカラスのような大きな声で鳴くため、「夜烏(ヨガラス)」という名も持ちます。

ゴイサギの巣作り、オスとメスの役割について

ゴイサギは他のサギ類と集団で混合コロニーをつくり集団繁殖します。
雑木林や松林、竹林などを選び、1本の木に10数ものツガイが隣り合って巣をつくることもあります。

その巣は木の枝や草などを使いシンプルな皿型の形状をしているのですが、材料である枝や草を運ぶのはオスで、組み合わせて巣をつくるのはメスと役割がはっきりしています。

日本では4~8月に3~6個の卵を産みますが、年に1回ではなく2回産むこともあります。
オスは他の巣の巣材をちゃっかり持ち出すこともあるので、メスはオスがせっせと集めてきた巣材を他のオスに盗られないように、見張りを怠ることがないといいます。

抱卵はオスメス交代で、期間は21~22日程度で孵化します。
ヒナは孵化してから20~25日で巣を離れるようになり、40~50日で飛べるようになります。

孵化後6週間が経過すると、親もヒナも巣に戻ることがなくなります。

ゴイサギの大きさ


ゴイサギの大きさは全長が58㎝~65㎝、翼開長は105~112cm、体重は0.4~0.8kgとサギの仲間の中では小型です。
すらりとした別種のサギに比べ首が短く胴がずんぐりとしており、足も短くてがっしりしているのが特徴です。

ゴイサギの幼鳥「ホシゴイ」は、斑点のある羽から完全に成鳥の羽に変わるまでの期間が長く、大きさはさほど変わらないのに羽の色が異なるため、親子で並んでいても別種の鳥だと思われてしまうこともあります。

まとめ

ゴイサギの別名である「ホシゴイ」は、成鳥になる前の幼鳥の特徴から付けられました。

白っぽい斑点のある羽は、タカヤワシのような猛禽類を思わせるのだとか。
すっかり成鳥の羽色に変わるまでは3年も要するということで、野鳥としては子供である期間が長いようです。

ゴイサギは他のサギ類とコロニーを作って集団で生活するのですが、親とは全然違う羽の色をしたホシゴイを別の種類のサギだと勘違いしてしまうことも多いといいます。
もし、猛禽類のような羽の色をしたサギがいたら、それはホシゴイである可能性がありますね。

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