ダイサギは最大級のサギ!分布、鳴き声、観察の難易度、チュウサギとの違いと見分け方

ダイサギは最大級のサギ!分布、鳴き声、観察の難易度、チュウサギとの違いと見分け方


数あるサギの中でも最大級の大きさを誇るダイサギ。

身体で川辺で獲物を狙う姿は迫力がありますし、羽を広げた時の姿は多くのサギの中でも抜群の存在感があります。
今回は、そんなダイサギの生態、分布、鳴き声の特徴から、チュウサギとの違いについて紹介したいと思います。

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ダイサギってどんな鳥?


ダイサギは、名前の通りサギの仲間でも特に大きなサギで、体長が90cmとアオサギと同程度のサイズになっています。

本州以南で見ることができ、田んぼ、湿地、河川、干潟などの水辺で観察することができます。

カエルや魚、ネズミなどの小動物を食べるのですが、獲物を探していたり、水辺を歩く姿はとてもゆったりしていますが、獲物を捕まえるときの動作はとても素早く、まさに狩りの達人です。

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体の色は真っ白で、飛んでいる姿はツルに間違えられるほどで、優雅に舞う姿はとても特徴的な鳥です。

サギは飛ぶときに首をすぼめますが、ツルは首を伸ばしたまま飛ぶので、このあたりを頭に入れておけば見分けることは容易です。

なお、ダイサギは4月~6月の繁殖期になると、婚姻色がはっきりと現れます

胸や背中に長い飾り羽を身にまとい、目の色が青く、くちばしの色が黄色から黒色に変わったりと、変わり具合が非常に大きいのもダイサギの特徴でもあります。

頻繁に水辺に姿を見せてくれるので、春から梅雨にかけて是非とも観察してみてください。
その変わり具合にびっくりするかもしれません。

ダイサギの分布

ダイサギをはじめ、サギ類の多くは水辺の近くで観察できます。
本州以南の田んぼや湿地、ため池、河川、干潟など魚やカエルなどを主な餌としています。

少し大きな河川では、ダイサギが群れて餌を探している様子を見ることができます。
ダイサギとコサギは比較的同じような環境で観察できますが、チュウサギは田んぼなど水が浅い泥地にいることが多いです。

なお、ダイサギなどサギの仲間というのは樹上にコロニーをつくることがあるのですが、そうしたコロニーのことを鷺山といい、木の枝がフンで真っ白になっているので遠くからでも見つけることができます。

昔はサギのフンは田畑の肥料として重宝されたこともあり、地名として残っている場所が多くあります。
大きな鷺山は現代ではだいぶ少なくなりましたが、そういった場所を地域の人に聞くとダイサギを見かけることもできるかもしれません。

観察はしやすい?


ダイサギは近くに海や河川、田んぼがあれば観察しやすい鳥です。
川辺でたたずむダイサギやアオサギは、里山の風景の一つとして親しまれ、田植えを始める頃になると、田んぼ等で観察することができます。

ただし、サギ類は警戒心が強いので突然近づいたり、大きな音を出すとすぐに飛んで逃げてしまいます。

しばらくじっと待っていると舞い戻ってくることもありますが、人間がいるとわかるとまたすぐに飛んでいくことが多いので、
観察する際は双眼鏡やフィールドスコープなどを使って少し離れた場所から観察することをオススメします。

また、サギは比較的、住宅地そばでも簡単に見かけることができます。
長い脚で川辺を歩く姿や、エサを取る瞬間は観察の醍醐味ですので、野鳥観察を始めた方にピッタリです。

鳴き声

ダイサギは比較的大きな声で「グワッ グワッ」と鳴きます。

「ギョッ ギョッ」と聞こえることもあり、初めて鳴き声を聞くと少し不気味に感じることもあります。

頻繁に鳴く鳥ではありませんが、警戒して飛ぶときや驚いて飛んでいくときに鳴きながら飛ぶことがあります。

河川や田んぼなどの近くを散策していると突然「グワッ グワッ」と声がしてダイサギが空を飛んでいく姿を見かけることもあり、こちらが驚くことがあります。

野鳥を探すときに鳴き声を手掛かりに探す鳥もいますが、ダイサギなどのサギの仲間は鳴き声が手掛かりになりません。
ただ、水辺にいることもあって、とにかく目立つので、大きさや模様なおどの身体的な特徴で見分けるというのが一般的です。

ダイサギとチュウサギの違い

ダイサギは淡水、海水問わず水辺に生息するイメージが強いですが、チュウサギは特に淡水、田んぼの近くでエサを探す特徴があります。

また、ダイサギが留鳥であるのに対し、チュウサギは夏鳥に区分されます。

観察した時期によっては判別は可能ですが、春~夏にかけては、ダイサギ、チュウサギ共に観察できるので見た目で判別することになります。

両者の見た目はいくつもの違いがあります。
下記では普段と婚姻色が出ている際の見分け方を紹介しています。

目の下の切れ込み

まず1つの違いは目の下の切れ込みの長さで、チュウサギに比べてダイサギの方が長くなっています。

これは繁殖期に関係なく、年中、判別することができます。

くちばしの色

くちばしの色でも見分けることができます。

ダイサギの場合、全体が黄色であるのに対し、チュウサギは先端が黒色です。

婚姻色が出ている場合ですと、ダイサギは全体が黒色で目元が緑、一方、チュウサギも全体こそ同じ黒色ですが、目元だけが黄色になっています。

体の大きさ

体の大きさも違いがあり、チュウサギの体長は約68~69cmで、ダイサギは約90cmです。

ただし、成長期かどうかで大きさは変わってきますし、双眼鏡などで観察する際も大きさでは判別できない場合があります。

シラサギとダイサギ

川辺や田畑で野鳥を見ていると「シラサギでもいるの?」と声をかけられることがありますが、厳密にはシラサギという名前のサギはいません。

白い体色のサギを総称して、シラサギと呼ぶことがあり、日本で見られるシラサギというと、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギがいます。

アマサギは夏になると羽が抜け替わり、オレンジや赤っぽい体色に変化しますが、冬羽は真っ白なのでシラサギに含まれています。

野鳥観察では、サギの仲間は比較的観察しやすく最初に覚える鳥の一つに含まれますが、コサギ、チュウサギ、ダイサギは特徴が似ているので、それぞれの違いを覚えるのに苦労する鳥かもしれません。

何を食べる?

ダイサギは主に水田や河川で魚や昆虫、クモなどを捕まえて食べています。

中でも好物は魚。
川のそばでじっと獲物を狙う姿を一度は見たことがあるのではないでしょうか。

魚が思うように捕獲できないと、水辺にやってくるネズミなどの小動物を食べることもあるようです。

また、田んぼでは、大小さまざまなカエルがやってくるので、そうしたカエルもダイサギの餌となります。

ダイサギではあまり見かけませんが、コサギなどは釣りをしている人の側でおこぼれを待っている姿を見かけることもあります。

まとめ

サギの中でも特に大きなダイサギは一目で分かる存在感があり、川辺で佇んでいることも多く、野鳥観察の第一歩としてもおすすめの鳥です。

実際に見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

チュウサギと似ていて混同されることも多いですが、今回、紹介した違いを頭に入れておけば判別は十分に可能です。
婚姻色が現れる春~夏、是非とも川辺で探してみてください。

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