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ガビチョウは特定外来生物だけど魅力もある?食性、分布、鳴き声はうるさい?

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鳥という生きものは、そのほとんどが飛ぶことができます。

そのため、自由に飛び回って生息や繁殖に適した環境を求めて移動をします。
移動の内容を大まかに分けると、海外と日本を行き来するもの、日本中を行き来するもの、環境の整った地域から移動しないものという3つに分けられます。

もちろん例外はありますが、ガビチョウはこの3つのカテゴリから外れた少し特別な野鳥です。
この鳥がどのような鳥なのか、どこで見ることができるのかなどをご紹介したいと思います。

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ガビチョウの生態


ガビチョウはスズメ目チメドリ科の鳥です。漢字では「画眉鳥」と書きます。

その名の通り、目の周りの白い縁取りとアイラインが特徴です。
体色は全体的に褐色で、喉と胸の上部に白い線が入り、大きさは20~25cm程度です。

本来、ガビチョウは中国南部、台湾、海南島、ベトナム北部、ラオス北部など中国や東南アジアに生息している鳥です。
飼育のしやすさと、特徴的な鳴き声が人気で、中国などでは昔から一般的なペットとして飼われています。

日本でも、過去のペットブームに乗って中国などから輸入されましたが、様々な理由で日本でも定着するようになりました。

本来、日本で見ることができない鳥であるにも関わらず、人為的に持ち込まれて結果的に日本で生息する鳥は何種類かいますが、そうした鳥の中でもガビチョウは、環境省により特定外来生物に指定されています。

関連記事:ものまねが得意なガビチョウは特定外来生物で駆除の対象?日本に定着してしまった理由とは?

分布


原産地は中国南部、海南島、ベトナム北部、ラオス北部です。
渡りはせず、定住する傾向にある鳥です。

中国では一般的なペットとして飼われていることもあり、過去には日本やハワイでもペットとして輸入されていました。

その後、飼育されていたガビチョウが逃げ出してしまったり、放鳥されたために日本でも見られるようになりました。

特に関東甲信地方、四国地方、中国地方、九州地方などの一部で生息が確認されています。
ハワイなどでも生息を広げていますが、ガビチョウが増えすぎたせいで元からハワイで生息していた野鳥の生息環境を圧迫しています。

主にどこで見られる?

日本では、平地や雑木林、低い山の藪の中で生活をしています。

木々の沢山ある公園や、少し小高い丘で森が豊かなところでも見ることができます。

特にササが生い茂ったところや、森の下草が生い茂った個所など、藪が多くあるところに生息し、東京などの都市部でも、環境が整っていれば生息していることがあります。

地上にいる虫や植物の実を食べるので、エサをついばむ姿をよく見ることができ、観察がしやすい鳥です。

鳴き声&さえずり


さえずりは複雑で、何種類ものさえずりを歌い分けます

そのため、ガビチョウのさえずりはとても独特です。
ガビチョウの声を一度覚えてしまうと、山や森を歩くときに頻繁に聞こえてくることもあり、美しいと感じる人もいれば、耳障りに感じる人もいます。

野鳥観察を楽しむ人たちからは、特定外来生物ということもあり、嫌煙されてしまう鳥です。
時々、ビュッなどの低く濁った声を出すこともあります。

森を歩いていると、どこからともなく大きなさえずりが聞こえることがありますが、聞きなれない声の主を探すと、ガビチョウだった!ということがあります。

鳴き声はかなりうるさい?

里山に響き渡る声量でさえずります。

藪の中で鳴く鳥にウグイスがいますが、ウグイスのような細く透明感のあるさえずりとは違い、太く主張するような大きな声で鳴きます。
一度聴いたら忘れられない声の大きさと美しさです。

鳴き声が美しい鳥として有名ではありますが、その声の大きさが原因で放鳥されることもあったそうです。

そうしてカゴ抜けしたガビチョウは人為的に持ち込まれた鳥のために野鳥という扱いにはなりません。

ですが、ガビチョウのさえずりは美しく、何種類もある歌声が人々を惹きつけます。
こうしたことから、中国でペットとしての人気が出たようで、飼育しているガビチョウのさえずりで競い合うそうです。

食性

ガビチョウはあまり高く飛ばず、地上をよく走る習性があります。

餌も地上にいる虫や果実、ミミズなどを食べます。

繁殖期はつがいで行動しますが、それ以外は単独で行動することが多く、冬など繁殖期以外の時期は小さな群れで活動することもあります。

生息できる環境があれば、住宅地でも姿を見せることがあります。

例えば、冬にヒマワリの種や果実を庭に置いておくと、ガビチョウが食べにきます。場所によっては、スズメやハト、シジュウカラなどと同じように身近な鳥になっています。

まとめ

ガビチョウは白い眼の縁取りとアイラインが特徴的で、その歌声の美しさと大きさが魅力となっています。

外来種ということで、特に野鳥愛好家からは好かれている存在ではないですし、日本で生息していることは歓迎されることではありませんが、住宅地に比較的近い場所でも観察できる鳥の一つです。

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