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イソヒヨドリ 留鳥

世界中の海岸近くに暮らすイソヒヨドリの生態~鳴き声、オスとメスの色合いの違いは?

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イソヒヨドリは日本だけでなく世界で見ることができる野鳥の一つです。
海辺や海岸の磯で見ることができるヒヨドリに似た鳥なので、イソヒヨドリと呼ばれていますが、最近では市街地でも見る機会が増えてきました。

オスの色鮮やかな美しさとメスの緻密な鱗模様が魅力的です。
今回はそんなイソヒヨドリの魅力や特徴について紹介していきます。

イソヒヨドリの生態


イソヒヨドリはスズメ目ツグミ科の留鳥です。

留鳥は、一年を通して同じ地域に生息する鳥で、基本的に渡り鳥や漂鳥のように移動を行いません。
そのため、日本の国外に出ることもなく、季節を問わず同じ地域で観察することができます。

ただし、イソヒヨドリは冬に日本国内の暖かい地域へ移動することもあります。

イソヒヨドリは世界的に広く生息し、カスピ海や地中海、インドネシアなど太平洋、大西洋、ユーラシア大陸の海辺やヒマラヤ山地などに住んでいます。

日本では海岸沿いの磯を中心に生息していますが、海外では海岸沿いの高い岸壁、標高の高い山地などで生息しています。
様々な地域で見ることができますが、特に本州以南に多く住み、小笠原諸島や南西諸島など本州から離れた島々でも生息しています。

見た目がヒヨドリに似ていることからイソヒヨドリと呼ばれていますが、実際はツグミの仲間です。

大きさはオスメスともに23cm程度で、オスとメスで色が違うことが特徴のひとつです。
餌は地上の昆虫、甲殻類、トカゲなどの爬虫類を食べます。群れで行動することはなく、オスメス共に単独行動をする野鳥です。

分布

日本では北海道から沖縄まで各地で見ることができます。

生息地は海岸沿いの磯や堤防に住むので、海が面している地域の方が観察しやすいですが、内陸の地域でも観察例があります。

海外ではカスピ海、地中海、インド、アフリカ大陸や標高の高いヒマラヤ山地などにも住んでいます。

イタリア南部の地中海にあるマルタ共和国の国鳥でもあり、世界中の愛鳥家に親しまれています。

オスもメスも他の野鳥とは明らかに違う特徴的な羽色や羽の模様をしているので、一度見たら忘れることはないでしょう。

イソヒヨドリの鳴き声


さえずりは、ツグミの仲間に特徴的な美しい声で鳴きます。

鳴き声は少し複雑ではありますが、オオルリやウグイス、キビタキなど鳴き声が美しいとされる野鳥に引けを取らないさえずりが特徴で、耳に残る澄んだ声が魅力的です。

イソヒヨドリの繁殖時期は場所によって様々ですが、3月から5月ごろにかけて行われ、その時期に合わせてオスのさえずりを聞くことできます。

オオルリやキビタキは山地や渓谷に行かなければ中々出会えない鳥ですが、イソヒヨドリは海辺の磯や防波堤、たまに住宅地にも出現します。

繁殖時期には、コンクリートの防波堤などで高らかにさえずる姿を見かけることができます。
海辺にお出かけの際はぜひイソヒヨドリを探してみてください。

オスとメスの色合い


オスは頭から胸、背中にかけて青色をしていますが、明るい青色ではなく、群青色とも暗青色ともとれる色をしています。

また腹はオレンジや赤っぽい褐色です。
普段目にしているドバトやスズメ、カラスなどと比べても鮮やかな色彩なので、一度見たら忘れられないでしょう。

一方のメスはオスとは違い、全体的に灰色で、背のほうが腹より色濃く見えます。

また腹や背中の鱗模様が特徴です。
メスの体色は目立ちませんが、その特徴的な模様がオスとは違った良さがあります。

オスの魅力的なさえずりとカラーリング、メスの渋い体色や模様がイソヒヨドリの最大の特徴です。また、黒く丸い目が可愛らしさを引き立てます。

巣と雛

通常、イソヒヨドリは岸壁の間や岩陰などに巣を作ります。人工物の隙間などに産むこともあり、海辺が近い地域だと人家付近でも子育てを見ることができます。

繁殖期は早いところだと3月下旬から巣を作るようですが、本州付近だと5月ごろに営巣します。

巣材は枯草や雑草などを集めたものです。
卵は5~6個程度生みます。

雛は全体的に灰色で、オスもメスも雛の時は同じような色をしています。

成鳥はすっきりした印象のあるイソヒヨドリですが、ヒナの時はフワフワした毛でおおわれているのも特徴です。

オスは次第に羽が生え変わり、成鳥の色になります。
孵化してから2週間ほどで巣立ちを迎え、巣立った後は群れることはなく単独で行動をするようになります。

まとめ

イソヒヨドリはオスもメスも特徴的な見た目で、さえずりも美しいです。

日本では海辺で見かけることの多い野鳥ですが、最近では街中でも見かけることが多くなってきています。
日本全国、幅広い地域で観察できるので、なかなか、山林に行けないという方でも手軽に楽しめる野鳥であるともいえます。

魅力いっぱいのイソヒヨドリをぜひ探してみてください。

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