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カイツブリは飛翔よりも潜水が大の得意~生態や鳴き声、名前の由来、漢字についても詳しく!

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水辺で野鳥観察していたら何やらカモ類がたくさんプカプカ浮いていて、小柄なカルガモがいたけど様子がちょっと変・・・?

それはもしかしたらカルガモではなくカイツブリかもしれません。
カモ類に混じって水辺にいるので、カモの仲間のように見えますが、実はそうではないといいます。

今回はそんなカイツブリについて、生態や特徴、鳴き声について詳しく紹介したいと思います。

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カイツブリの生態・特徴


カイツブリは、その見た目からカモの仲間だと勘違いされることもありますが、カモとは別の分類になります。
全長25~29㎝とちょうどヒヨドリほどの大きさで、日本のカイツブリ科の中では最も小さい鳥です。

全身ほぼ黒褐色で雌雄同色、首筋は冬は茶褐色ですが夏になると赤みを帯びて赤褐色となります。

一見カモのように見えますが、カモ類よりも胴と尾羽が非常に短く、カモ類のくちばしが平べったいのに対し、カイツブリのくちばしは細長く尖っています

カイツブリは頻繁に潜水するのですが、これは水中で魚やエビなどを追いかけて捕まえるために行います。
一度潜るとなかなか水面に上がってこないし、かなり離れた水面から姿を現すことも多く、まるでゲームの「もぐらたたき」のようで楽しめるそうです。

カイツブリの分布


カイツブリは日本以外にもアフリカ大陸、ユーラシア大陸の中緯度以南、イギリス、インドネシア、ソロモン諸島、パプアニューギニア、フィリピン、マダガスカルなど広範囲に分布しています。

日本では全国に生息しており、四季を問わず見ることができる「留鳥」ですが、冬になると湖や池などが凍結してしまう北海道など北の地域では、夏になると飛来する「夏鳥」に分類されます。

カイツブリは滋賀県の県の鳥であり、琵琶湖には古くから多くのカイツブリが生息してきました。
しかし、近年の調査で1980年代に2,000羽を超えていたカイツブリが500羽前後にまで減少していることが明らかになり、滋賀県は希少種に指定しています。

減少の原因としては、水質の変化や営巣地であるヨシ帯の減少、ヒナを襲うブラックバスなど外来魚の増加が指摘されています。

カイツブリの名前の由来・漢字でどう書くの?

カイツブリの名前の由来は、水を「掻いて潜る」が転じたという説や、たちまちを意味する「カイ」と潜る時の水音である「ツブリ」が転じたという説もあります。

他にも、カイツブリの瓢箪(ひょうたん)のような体型から「櫂(かひ)と瓢(つぶる)」とつけられたという説、繰り返し頭から潜る行動から「掻き頭潜(つぶり)」になったという説もあります。

また、カイツブリを漢字で表すと「鸊鷉」あるいは「鸊鵜」や「鳰(にお)」です。
鳰(にお)とは、水に入る鳥を意味しており、中国にはない日本で作られた漢字体の文字、すなわち和製漢字です。

カイツブリの鳴き声は?


カイツブリの繁殖期のさえずりは、非常にけたたましく「キリリリリ…」「キュルルルルルー」「ケレケレケレケレ」などと聞こえます。
このようなさえずりはつがいを形成する時の求愛の声であったり、縄張りを主張するための声です。

さえずりとは違い、ちょっと地味な鳴き声は「地鳴き」ですが、「ピッ」という甲高い声を出すようです。
地鳴きは警戒している時や威嚇、仲間同士のコミュニケーションとして発する声です。

また、ヒナの鳴き声として「フィヨフィヨフィヨ」や「ピピピピピピ…」などがありますが、可愛らしい「フィヨフィヨ」という声は、親を呼んでいる時に発する声のようです。

カイツブリは全部で5種類

日本に生息するカイツブリの仲間は全部で5種類います。
「カイツブリ」、「アカエリカイツブリ」、「ハジロカイツブリ」、「カンムリカイツブリ」、「ミミカイツブリ」の5つです。

カイツブリは1年を通して日本に生息し繁殖する留鳥ですが、アカエリカイツブリとカンムリカイツブリは北海道で営巣していることが確認され、ハジロカイツブリとミミカイツブリは日本での繁殖が確認されていないことから、カイツブリ以外の4種は留鳥ではなく冬鳥に分類されます。

大きさはカイツブリが一番小さく全長約26㎝、次いでハジロカイツブリが全長約33㎝、ミミカイツブリが全長約35㎝、アカエリカイツブリが全長約47㎝、そして最も大きいのがカンムリカイツブリの全長約56㎝です。

カイツブリ類の体の特徴としては、頭が小さく首は長くずんぐりとした体形です。
足が体の後方、お尻あたりについているので歩行は苦手ですが、泳ぎや潜水は得意です。

また、飛行も歩行と同様に潜水ほど得意ではありません。

まとめ

琵琶湖で以前は数多く生息していたカイツブリも、近年になって激減していると報告されています。
他のカイツブリ類も生息地で年々減少しているということですから心配ですね。

原因は営巣に適した場所の減少のほか、なにかと問題になっている外来魚のブラックバスなどが、ヒナを食べてしまうことも関係しているといいます。
カイツブリの減少を食い止めるためにも、環境保護をお願いしたいものです。

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