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綺麗なカラス?カケスは賢く、ものまねが得意!森林を守る不思議な食性を紹介!

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カラスの仲間なのに真っ黒ではない、カラスの仲間なので地声はキレイとは言えないけれどとてもおしゃべりで騒がしい。
これはカケスの特徴の一部ですが、実はいろいろな特技を持っている興味深い鳥でもあります。

森林など木々の多い場所に生息し、普段はあまり見かけることがない鳥かもしれませんが、もし遭遇したなら面白いことが起こる可能性が・・・。
そんなカケスについて、驚きの特性や食性、分布や鳴き声についても詳しくご紹介しましょう。

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カケスの特性について


カケスはスズメ目カラス科カケス属に分類される鳥ですが、画像を見ての通り、カラスの仲間でありながら体色は真っ黒ではありません
尾や翼こそ黒色ですが、体は紫がかった暗褐色で翼の一部には青と白の縞部分があり、綺麗な姿をしています。

ですが、そこはやはりカラスの仲間なので、他の野鳥とは違う頭の良さを感じる鳥です。

非常に物まね上手な鳥で、ウグイスのさえずりである「ホーホケキョ」、アオゲラ、ガビチョウなどの鳴き声を本物そっくりに再現します。
鳥だけでなく、猫の鳴き声や救急車のサイレン、車のエンジン音までまねすることができるそうです。

また、エサが乏しくなる冬季に備え秋に実ったドングリなどを地面や木の穴に隠す貯食を行うのですが、隠した場所を忘れることはなくしっかり覚えているといわれています。
取り残されたドングリが春になると発芽していることも多いのですが、これにより森を豊かに広げるという役割も果たしていることになります。

また、ドングリを隠している現場を他のカケスに見られると、後で隠し場所を変えるという行動も見られるそうです。

これは過去に自分が他のカケスのドングリを盗んだ経験があることから、隠し場所を見ていたカケスが盗みに来るかもしれないと疑った行動ではないかといわれています。

カケスの分布について

カケスはユーラシア大陸の東アジア、東南アジア、ロシア南部、ヨーロッパに連続して分布し、アフリカ大陸北西部でも一部地域に分布しています。

日本では屋久島以北に分布・繁殖する留鳥で、北部に生息する個体は冬季に南へ移動する漂鳥です。

本州以南の亜種は、頭が白色で黒い線がありますが、北海道の個体は赤みのある黄褐色の頭です。
生息地は全国の平地・山地の森林で、市街地などでは見ることが難しい鳥です。

カケスの鳴き声は?


カケスはカラスの仲間であり、カラスと同じようにあまりきれいな声ではありません。
「ギャー」「ジャー」「ジェー、ジェー」など耳障りなしわがれた声で鳴きます。

外敵が近付いて来た時など「ギャー」と強く鳴き、1羽が騒ぐと他のカケスがどんどん集まってきて集団で大騒ぎになるといいます。

また、やさしい声で「グィーッ」と鳴くこともあり、これは仲間同士のコミュニケーションや、繁殖期のオスとメスが鳴き交わしている時の声だといわれています。

本来の声は不快な濁声ですが、カケスは他の鳥の物まねが上手く、鳥以外にも猫の鳴き声や車のエンジン音、チェーンソーなどの作業音をまねすることもあるといいます。

人に飼われているカケスは、人の言葉もまねするようになるそうです。

カケスの食性は?


カケスの食性は雑食で主に昆虫類を食べますが、植物の種子や果実も食べるほか、他の小鳥のヒナや小型の哺乳類を食べることもあります。

ドングリなどの木の実を地面に埋めて保存食にする習性があり、冬になる前にたっぷりと保存しておき、食料を手に入れることが難しくなる冬の間はその蓄えておいた木の実を食べて過ごします。

このような行動を「貯食」というのですが、見つけた木の実を運ぶ時には、喉に入る大きさのものなら喉にためて運びますが、それよりも大きく喉に入らなければくちばしでくわえて運びます。

カケスの羽の色は?

カケスはカラスの仲間ですが、黒一色ではありません。

オスメス同色で、頭上と喉が白色で目先と頬は黒色、体の上面は紫がかった暗褐色で、翼の部分に青と白と黒、それに褐色で彩られた美しい模様があります。

これはいわゆる「だんだら模様」、シマシマ模様でとても美しく、アクセサリーの素材として利用されることもあります。

体の下面は上面よりも赤みがあり、後方にいくほどその色が淡くなっていき、尾羽は黒く、くちばしは鉛色で足は淡褐色です。

カケスの別名、カシドリと呼ばれる理由は?

カケスは別名「カシドリ」とも呼ばれます。
これは樫の木の実であるクヌギやコナラ、アカガシ、シラカシなど、いわゆるドングリを好んで食べることから名付けられたとされています。

山間の木の上で、ドングリをくわえてとまっている姿を目撃されることも多いのですが、地面や樹皮の間にたくさんドングリを隠しているが見つかることもあり、そこからカケスを「ドングリが好きな鳥」としてカシドリと名付けたようです。

まとめ

カケスは様々な物まねをしたりあちこちにエサを隠したり、隠したエサを取り出しに行ったり、大忙しの鳥ですね。

隠したドングリを取り出さず、放置して発芽してしまうことも多いことから、カケスは物忘れの激しい鳥だという人もいるようですが、記憶力は良いとされています。
忘れるのではなく取りに行かなかっただけ、そのおかげで森の木々が拡大し環境保護にも貢献している、ありがたい鳥ということになりませんか?

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