様々な種類の野鳥の生態、特徴、鳴き声などを写真付きで紹介しています。

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カワラヒワ 留鳥

飛翔姿が美しいカワラヒワってどんな鳥?鳴き声、似ている鳥との見分け方、オスとメスで違いはある?

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カワラヒワの大好物知っていますか?

なんと、ヒマワリが大好きなんです!
大きさはスズメほどで、姿形も非常にそっくりで、それでいて電線によく止まるというところまで似ています。

図鑑を見てみると、とても濃い緑色のきれいな色で写っていますが、実は昼間の強い日差しなど、あまり条件が良くない場合は、ほとんど黒い鳥にしか見えません。

もし綺麗に見たいなら、涼しい早朝に電線の上を探し、見つけてみてください。
この時間なら、光が横から射す時間帯なので、どの方向からもきれいに見えますよ!

カワラヒワの生態


スズメ目アトリ科のカワラヒワの特徴は、翼が黄色く、薄ピンク色をした太いくちばしを持ち、尾は二つに分かれています。

飛び方は波形で、「キリリっ」「キリッ」「コロコロ」と地鳴きをしながら飛びます。

翼を広げると、特徴である羽根の黄色模様がとても綺麗に見え、木や電線に止まっている時の姿勢は、胸を張ってとてもきれいな姿勢で直立しています。

オスは全体的に濃いオリーブグリーンをしており、メスの翼はオスと同じ色をしていますが、頭から背中、お腹部分にかけては薄い茶色をしています。

食べ物もユニークで、春から夏にかけては昆虫類を多く食べますが、通常は植物食です。

草などの種子や少し大きめの実もついばんで割って食べることが出来、繁殖期も植物の種子をとって食べます。

抱卵期や抱雛中のメスの食事量は半端なく多いため、オスはカワラヒワ独特の大きなそのうにたっぷりエサを溜めてメスに持って帰り、メスに食べてもらいます。
この「そのう」があるおかげで、一度に大量の種子を運ぶことが可能になります。

オスにとっては無くてはならない部分でもあります。

カワラヒワは極端な話、どこにでもいる鳥なので、エサ台を用意してあげると、喜んで食べに来てくれます。

餌に置くと良いものは、ペットショップに普通に売っているセキセイインコのエサ、ヒマワリの種、麻の実あたりになります。

さらに個体差はありますが、えごま・クルミ・塩気のないナッツ類(ピスタチオ・カシューナッツ)なども好きな食べ物に含まれます。

エサ台を設置することは、野鳥と仲良くなるためにはとても有意義なことですが、年がら年中エサを与えてしまうと、野鳥なのに野生で生きて行けず、路頭に迷ってしまうことになりかねません

ですから、食料のなくなる冬の時期に補助的にエサ場を作ってあげるとか、1年中どうしてもしたい場合は、なるべく自然の畔などに生えている実をつんできて、エサ探しに困らないように気を使ってあげる必要があります。

分布

カワラヒワは主に、中国・モンゴル・ロシア東南部・朝鮮半島・日本などの東アジアを中心に住んでいます。

日本国内ではほぼ全域で生息していますが、北海道や本州北部の寒い場所に住んでいるカワラヒワは、冬場になると暖かい地方へ移動していくと言われています。

カワラヒワがよくいる場所は、木が多い公園や林・畑の近く・郊外の雑木林や河原などで、標高が低い土地の開けた場所が好きです。
住宅地や工場など、人間が頻繁に行きかう場所を繁殖地として選ぶ場合も多々あります。

季節ごとの分布

季節別のカワラヒワの生活は以下のようになります。

春:繁殖地でカップルごとに木の上に巣をつくり、雛を育てます。
夏:雛を育て終わると、家族が集まり畑などで小さな群れをつくり、生活します。
秋:夏に作っていた小さな群れはいつしか大きな群れになり、集団で食べ物を探すようになり、カップルが多く誕生します。
食べ物が少なると、大きな群れはまた小さなグループに分れ、様々な場所にエサを探しに行きます。
冬:再び食べ物があるところで大きな群れで暮らします。

基本的に、春夏は繁殖地で暮らしており、秋冬になると餌の豊富な畑や河原で大きな群れになって生活します。

鳴き声


カワラヒワの声は特徴的で、他の鳥に比べると金属的で高い声で鳴くと言われています。
「キリリっ」や「キリッ」「コロコロ」などとオスメス共に自鳴きし、オスのさえずり声は、「ジューイ」「チュイーン」「ヴィ―ヴィー」という鳴き声で、とても大きな声で鳴くので、遠くからでも見つけやすいと言われています。

また、オスの「チュイーン」という鳴き声は、特定のメスに向けて鳴いていると言われています。

それでは、各声の特徴をまとめてみましょう!
 キリリ:綺麗な澄んだ声で、鈴を鳴らしたよう。
 コロコロ:コオロギのような鳴き声。
 チュイーン(トゥイーン):甘くささやいているような、優しい鳴き声。
 ビィーンビィーン(ヴィ―ヴィー):一羽でいるときに鳴く声。
 チュイーン:特定のメスに向けて鳴いている声。

美しい飛翔姿

カワラヒワが翼を広げた姿程綺麗なものはないというくらい、とても飛翔姿は素晴らしいです。

羽根を収めていたらとても地味な感じがしていますが、一度羽根を広げると艶やかで鮮やかな黄色の羽が引き立ち、良く目立ちます。

多くの野鳥愛好家の方たちは、カワラヒワの飛翔姿を一目見よう、そしてカメラに写したいと一生懸命です。
それくらいカワラヒワが羽を広げた姿は、まるで別鳥のように艶やかになります。

オスとメスの違い

先ほども紹介しましたが、オスは頭から尾まで全体的に濃いオリーブ色をしており、メスは薄い茶色をしています。

そして、オスの方が羽の鮮やかな黄色模様が多めです。
よく見ると、オスはキリッとした凛々しい顔をしており、メスは優しい表情をしていることがわかると思います。

オスメス共にコロッとしたかわいらしい体つきをしていますが、スズメに比べると少しシャープです。

カップル成立はオスが主導で、多数のオスとメスが集い、集団お見合いをします。
ただしメスに求愛できるのは、強いオスからと決まっており、オス同士が戦い、勝ったオスからお目当てのメスを順番に連れ出し、カップルを作ることが出来ます。

残されたオスは、何度も求愛の順番を争わなければなりません。
この争いは、メスがいなくなるまで続けられます。
これほどの激しい争いをしないとカップルになれないため、カップルになったオスメスはとても仲が良く、常に一緒に行動することでもよく知られています。

他の野鳥との見分け方

電線に止まっている時は、スズメとよく間違えることがありますが、さらにそっくりなのがオオカワラヒワです。

オオカワラヒワは、カワラヒワより翼の白色がはっきりしていますが、両方の種類とも亜種同士で、区別をつけるのは至難の業です。

また、カワラヒワのメスとシメの区別がつきにくく、特に前から見た場合は見分けるのが難しいと言われています。

何といっても、頭からお腹にかけた薄茶色(褐色)がそっくりで、丸っこい体型も瓜二つ。
大きさも約1cmほどしか違わないため、余計に区別が付けにくくなっています。

両者の見分け方ですが、正面からは明らかに判断しにくいため、横姿を見ます。
黄色が見えればカワラヒワで、濃紺色の風切羽をしていたらシメです。

まとめ

カワラヒワのアレコレについて見てきましたが、参考になりましたか?

・黄色い翼と薄ピンク色のくちばし。
・オスとメスはとても仲良し!
・基本的には留鳥ですが、北海道などの寒いところに住んでいるカワラヒワは、暖かいところに移ってくることもある。
・良く鳴くので、声で見つけることもよくある。
・翼を畳んでいる時は地味だが、飛んでいる姿はとても美しい。
・オスは全体的に濃いオリーブがかった色をしているが、メスは翼以外は薄茶色をしている。
・カワラヒワとよく似た鳥に、オオカワラヒワやシメがおり、よく観察しないと見分けにくい。

カワラヒワはとてもよく鳴きますが、シメはあまり鳴かない鳥なので鳴き声を発しているかどうかで判別することもできます。
これらの違いを覚えておき、カワラヒワに出会いに、バードウォッチングに出かけてみてはいかがですか?

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