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コガラにそっくりなハシブトガラとどこが違う?生態や分布、鳴き声、観察ポイントは?

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頭に黒いベレー帽をかぶったような模様のあるコガラ。

小さくて愛らしい小鳥ですが、とても良く似た別の種類の鳥も存在し、野鳥の観察に慣れた人でも見分けることが難しい場合があるといいます。

それに加えて、そっくりな鳥たちと行動を共にする季節もあるといいますから、バードウォッチング初心者ならより見分けることが難しくなるのかも・・・。

見かけた時にそれがコガラなのか他のよく似た鳥なのか、見分けるための特徴や生態、分布などについて詳しくご紹介しましょう。

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コガラの生態


コガラはスズメ目シジュウカラ科コガラ属に分類される鳥で、全長は12~13㎝とスズメよりもやや小さく、翼開長は21㎝ほどです。

頭が黒く首や胸、腹は白く羽は灰褐色で、頭の黒い部分がベレー帽をかぶったように見えるのが特徴です。

食性は雑食で、昆虫類や節足動物、果実なども食べます。
体が小さく動きがとても素早いのですが、小さい割には気が強く自分よりも体の大きいヤマガラに向かっていくこともあるといいます。

また、人間をあまり恐れない人懐っこい鳥なので、見かけた時は写真も撮りやすく人気のある鳥です。

繁殖期にはベアで縄張りを形成し、他のシジュウカラ科の仲間とは異なり巣穴は自作するのですが、枯れかけた幹や太い枝に穴を掘り、その穴の中に樹皮や苔などを使って皿状の巣を作ります。

4~7月に5~9個の卵を産みますが、抱卵はメスのみが行い期間は12~15日程度、約18日でヒナは巣立ちします。

コガラの分布

コガラはユーラシア大陸中緯度地域を中心に広く分布していますが、朝鮮半島や日本列島以南の中国、東南アジアでは生息していないといわれています。

日本では北海道、本州、四国、九州に生息する留鳥ですが、亜高山帯で繁殖した個体は冬になると低地に降りて越冬するため、漂鳥に分類されます。

本州以南では標高の高い場所の針葉樹林帯、あるいは広葉樹林帯に生息していますが、北海道では平地でも見ることができます。
繁殖期にはペアで行動し縄張りも形成しますが、秋から冬にかけてはシジュウカラ科の他の種類の鳥と混群を形成することもあります。

コガラの観察のポイント

コガラは山地で生息し平地ではあまり見かけない鳥ですが、秋になると低地に降りて越冬する個体もいます。

繁殖期のさえずりは美しく、そのさえずりから居場所を探すことができるので機会があれば夏季に山地へ出かけて観察するのもお勧めです。

コガラは野鳥でありながらとても人懐っこく、山地で休憩しているとすぐ近くまで寄ってくることもあるそうです。
お弁当を食べていたら、おねだりするように手に乗ってきた・・・という嬉しいハプニングを体験した人も!

山地まで出かけられなくても、冬季ならちょっとした林のある公園で観察できる可能性もあります。
自宅にエサ台を設置しておくと、他の野鳥に混じってコガラもエサを食べに来るかもしれません。

コガラの鳴き声


コガラの地鳴きは、鼻にかかったような甘えた感じの声で「ツツ、ニーニーニー」「ツツ、ジャージャー」などと鳴きます。
さえずりは高い声で、「ヒチー、ヒチー」「チーツーチー、チーツーチー」などと繰り返します。

また、鳴き声のテンポはややゆったりしており、柔らかい感じの声で鳴きます。
よく似ている鳥のハシブトガラは、コガラと比較すると早口で鳴くといいますが、時にはコガラそっくりなさえずりを聞かせてくれることがあるといいます。

コガラとよくに似たハシブトガラ

コガラにそっくりで見分けることが難しいといわれているのがハシブトガラです。
体の大きさも体色もそっくりで、姿を見ただけでは野鳥に詳しいバードウォッチャーも判別しにくいといわれています。

また、同じシジュウカラ科のシジュウカラヒガラも体の大きさや体色などが似ているので、同じ生息域内で見かけた時は間違えやすいようです。

しかし、よく見ればそれぞれの特徴により判別することは可能で、姿形だけでなくさえずりや地鳴きからどの鳥なのか分かるといいます。

ハシブトガラ等との違い

最も間違えやすいハシブトガラとは、くちばしの太さ、鳴き声、頭部の黒い部分の光沢などに違いがあります。
「ハシブト」と名前がつくように、くちばしはコガラよりもハシブトガラの方がやや太いです。

そして鳴き声は、コガラの地鳴きが鼻にかかったような声で「ツツ、ジャージャー」と鳴くのに対し、ハシブトガラはコガラよりも強い声で「チチ、ジェージェー」と鳴きます。

さえずりはさらに区別しやすく、コガラは澄んだ声で「チーツーチー」と繰り返しますが、ハシブトガラは澄んだ声で「ピヨピヨピヨ」と繰り返します。

頭部の黒い部分は、コガラは光沢がありませんがハシブトガラには光沢があります。

また、コガラは北海道、本州、四国、九州の広い範囲で生息していますが、ハシブトガラは日本では北海道だけに生息しています。

前述の通り、他の似た鳥としてシジュウカラやヒガラがいますが、これらの種類と比較するとコガラのデザイン(体の色の配置)はシンプルなので、そこでも見分けることができるでしょう。

まとめ

日本全国の広い範囲に生息しているコガラですが、山地に生息し平地にはなかなか姿を見せてくれないのは残念です。
人の手に乗ってくるほど人懐こい野鳥なので、野鳥ファンならぜひとも会ってみたいところです。

鳴き声も甘えたような声を出したり、ゆったりとした柔らかい感じの声なので癒されることは間違いありません。
機会があったなら山地へ出かけてコガラを探してみてください。

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