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日本最小のキツツキ、コゲラの観察のポイント~巣作り、大きさ、餌は何を食べる?

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体の大きな野鳥は見ごたえがありますが、小さい野鳥がけなげに生きる姿は可愛らしく見守ってあげたくなりますよね。
日本に生息するキツツキは10種類ほどいてサイズも大小いろいろですが、その中でコゲラは一番小柄なキツツキです。

体は小さくてもキツツキらしい「あの」行動はしっかり頑張っているようですよ。
日本最小のキツツキ・コゲラについてどのような鳥なのか、観察のポイントや巣作りなどもあわせて詳しくご紹介します。

コゲラってどんな鳥?

コゲラはキツツキ目キツツキ科に分類される鳥で、日本に生息する10種ほどのキツツキの中では最も小さなキツツキです。
キツツキといえば山や森の奥深くに棲んでいるイメージがありますが、コゲラは市街地の公園などでも見ることができます。

日本以外では朝鮮半島、中国、サハリン、東アジアに分布しており、日本全国北海道から沖縄、西表島まで広く繁殖しています。
一般的に、コゲラは一年を通して同じ場所に生息し渡ることがない「留鳥」ですが、寒冷地に棲む個体では冬になると暖かく過ごしやすい地域へ移動することがあるようです。

体は小さいですがキツツキ特有のドラミングもちゃんと行います。
ドラミングとは、木にとまりくちばしで幹を連続して叩く行動で、木の幹に隠れている虫を捕食したり巣穴を掘るため、それに繁殖期の求愛や縄張りの主張のために行うといわれています。

コゲラは体が小さいのでドラミングの音も控えめ、それほど連続して行うことがないので、コゲラがドラミングしていても気がつかないことがあるといいます。

関連記事:コゲラは日本最小のキツツキ!オスとメスは見分けにくい?生態や鳴き声についても解説

コゲラの観察のポイント


コゲラは以前なら山野に棲む野鳥でしたが、近年は都会に進出し市街地の公園などでも見ることができるようになりました。
そういった都会に棲んでいるコゲラなら、あまり人を恐れずに堂々と姿を見せてくれることが多いので、観察は難しくないかもしれません。

ただ、体が小さいうえに体の色が木にそっくりな保護色であることと、キツツキ独特の行動であるドラミングの音が小さく短いので、他のキツツキと比べると見つけにくいことも。

山地でも市街地でも、ちょっとした林のある場所に行ったらまずは耳を澄ませて「コンコン」」という音がしないか確認してみましょう。
また、コゲラは野鳥には珍しく足音を立てることがあるので、パリパリと木の幹をひっかくような音がしたら、そっと樹上を見上げてみてください。

コゲラの巣作り

コゲラは、生きている木の枯れた部分や枯れてしまった木に巣穴を作ります。

一心不乱に木をつつき、木くずをパラパラと落としている姿を繁殖期に見ることができますが、実はコゲラは秋にも巣穴を作るといいます。

春から夏の繁殖期の巣穴はヒナを育てるためですが、秋に作る巣穴は冬の寒さ対策なのだそうです。
小さな体で木の幹に穴を開けるのはかなりの重労働だと思いますが、掘った穴の大きさは自分の身体が入るギリギリのサイズであることが確認されています。

子育てのために巣穴を掘る時は、つがいのオスとメスが協力して行っている姿を見ることもできます。

一羽が穴を掘り進め、もう一羽が溜まっていく穴の中の木くずをくわえて外に出す作業を担当しているといいますから、効率よく掘り進めることができるのでしょう。

また、掘った巣穴はずっと使い続けるのではなく、翌年になったらまた新しい巣を掘ることが確認されています。

コゲラの大きさ


コゲラの大きさは全長13~15㎝で体重は18~26gくらい、スズメと同じくらいの大きさですが、オスよりもメスの方がやや大きいようです。
日本に生息するキツツキの中では最小で、ドラミングをしなければキツツキだと気がつかないかもしれません。

キツツキは体に対してくちばしが長いという特徴がありますが、コゲラに関しては、くちばしはそれほど長くはありません。
体が小さく、くちばしもそれほど大きくないからか、ドラミングの音は小さく、あまり持続しないということです。

コゲラの餌

コゲラは雑食で、昆虫やクモ、木の実などを食べます。

春夏は木の葉についている虫やクモを捕まえて食べたり木の実も食べるほか、花の蜜を吸うこともあります。
エサが少なくなる冬場は、得意のドラミングで木の幹に穴を開け虫を探して食べています。

コゲラはシジュカラなど他の種類の鳥と一緒に行動することがありますが、冬になるとシジュウカラが地面に降りて木の実や隠れている虫を探すのに対し、コゲラは地面に降りてエサを探す姿はあまり見ないそうです。

サクラの花が咲く頃になると、メジロに混じってコゲラが花の蜜を吸っている姿を見ることができます。
木につく虫を探しているのではなく、ちゃんと花にくちばしを入れて蜜を吸っているのですが、まさかこの鳥がキツツキの仲間だなんて、気がつく人は少ないのではないでしょうか。

まとめ

都会でも見ることができるキツツキがいるとは驚きですよね。
市街地の公園などに棲んでいるコゲラは、それほど警戒心が強くないようで巣も人間の目につきやすい場所に作ってしまうことがあります。

見つけてしまえば観察しやすいコゲラ。
いつも通る公園にも、もしかしたら棲んでいるのかもしれません。

小さいけれど規則正しい「コンコン」という音が聞こえたら、周辺にコゲラがいないか探してみてください。

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