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コゲラは日本最小のキツツキ!オスとメスは見分けにくい?生態や鳴き声についても解説

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日本にいるキツツキ類の中で、最も小さいのがコゲラ。

キツツキといえば、森の中に住んでいてなかなか見ることができないというイメージがありますが、このコゲラは都会でも観察可能なキツツキだといいます。
こんな場所に本当にいるの?と思うかもしれませんが、ちょっとした林があるのなら生息している可能性があります。

小さくてもしっかり木を突く姿が可愛い!コゲラの生態や分布、そしてキツツキ独特の行動であるドラミングについても詳しく紹介したいと思います。

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コゲラの生態


コゲラはキツツキ目キツツキ科に分類される鳥で、日本に生息するキツツキの仲間の中では最も体が小さいキツツキです。
全長は13~15㎝でスズメと同じくらいの大きさ、体重は18~26g程度です。

日本では一年を通して見ることができる留鳥で、山地に限らず林のある場所なら平地の都市公園内などでも普通に見ることができます
キツツキの仲間なので、くちばしで木を連続して叩くドラミングを行いますが、他の大型のキツツキと比べて音は小さく短いといいます。

食性は雑食で、ドラミングで木の幹に穴をあけ、巣食っている虫を捕食するほか、春夏は木の葉についている虫を食べたり木の実や花の蜜も食べることがあります。

また、一般的に野鳥は足音をさせないのが普通ですが、コゲラは枯れた木やマツの木を登る際に爪がひっかかり、パリパリと音を立てることがあるというちょっと珍しい鳥です。

静かな林の中なら、このコゲラの「足音」で居所を探すことも可能でしょう。

関連記事:日本最小のキツツキ、コゲラの観察のポイント~巣作り、大きさ、餌は何を食べる?

コゲラの分布は?

コゲラは日本列島のほか、朝鮮半島北部、中国東北部、サハリン、東アジアに分布しています。

日本では北海道から沖縄、西表島までのほぼ全国に分布・繁殖し、渡りをすることがない「留鳥」に分類されています。
しかし、寒冷地に生息する個体の中には、冬季に暖地へ移動するものもいるようです。

平地、山間部に関わらず木立がある場所に生息し、市街地や住宅地にも姿を見せることがあります。
近年は東京などの都市部でも多く繁殖するようになりました。

体は小さいのですが、なわばりを広く持ち、一度そこで繁殖を始めると移動することなく同じ場所に生息し続けます。
つがいや家族で一緒に行動することが多いのですが、別種のシジュウカラなどの群れと行動を共にすることもあるようです。

関連記事:身近な野鳥、シジュウカラの生態、分布、鳴き声~季節ごとで観察しやすい場所とは

コゲラの鳴き声は?


鳴き声は地味で「ギー」や「ギィーギィー」と戸がきしむような声を出します。
ギーと鳴いた後に続けて「キッキッキッ」と鳴くこともあります。

「ギーギー」はつがいや家族間でお互いの確認をする時の声だといわれています。
「キッキッキッ」はなわばりの主張、あるいは自分の位置の伝達、巣立ったヒナが親鳥にエサをねだる時にもこのような声を出すようです。

野鳥は求愛の時などにさえずることが多いのですが、コゲラを含むキツツキ類はさえずることがありません。
かわりにドラミングで音を出し、求愛したりなわばりを主張したりしていると考えられています。

コゲラのドラミングについて

ドラミングとは、キツツキ類がくちばしで木を連続して強く叩く行動です。
枯れた枝などを非常に高速で連打するのですが、ドラミングを行う理由はエサとなる虫を捕まえるため、求愛やなわばりの主張、そして巣穴を掘るためです。

コゲラもキツツキの仲間なのでドラミングを行います。
ただ、コゲラは体が小さいので、他の体が大きなキツツキのような大きな音を出すことはできません。

時間的にも短くて、観察するために耳を澄ませても気がつかないこともあるといいます。

コゲラの色は?


コゲラの背中はこげ茶色に白の点模様がたくさんありますが、白い点が線に見えて縞模様のように見えます。
また、お腹側は白っぽい羽毛に褐色の斑点があります。

この体色のおかげで、木の幹にとまっている時はまるで樹皮ようで見事な保護色になります。

また、コゲラは生息地により体色に違いがあります。
南方に分布するものほど、体色が濃くなる傾向があります。

オスとメスでは体色に大きな違いはないのですが、オスの場合後頭部に赤い斑があります。

コゲラのオスとメスの違いについて

コゲラのオスとメス、比較するとメスの方がやや大きいという特徴があります。]
色はほぼ同じ色、模様も同じなのでオスとメスを見分けることは簡単ではありません。

確実に見分けるポイントはひとつ、オスの後頭部にある赤い羽毛です。

オスのみ左右対称に5~10枚程度、ほんのわずかですが赤い羽毛があります。
キツツキの仲間は、オスの頭部に赤い羽根があることが多いのですが、これはコゲラも同様です。

しかし、小さい鳥であること、そして素早く動き回ることから、この赤い羽毛を確認するのは難しいといわれています。

まとめ

コゲラは山地や森林だけでなく、東京のような都市部でも見ることができる鳥です。
昔とは違い、普通に都会で生活する鳥になったコゲラ。

それだけ都市部が緑豊かになり、野鳥が暮らしやすい環境が整ったということでしょうか。

確かに生息しているのに、姿を見つけるのは難しいコゲラですが、ちょっとした林や公園でコンコンとドラミングの音や「ギー」という戸がきしむような声が聞こえたら、樹上を見上げてその姿を探してみてはいかがでしょう。

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