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瑠璃三鳥の一種、コルリの観察ポイント~鳴き声、大きさは?

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コルリはスズメぐらいの小柄な鳥で、オスは頭から背中、尾にかけての深い青色と真っ白なお腹が特徴の鳥です。

ササ藪に身をひそめながら鳴くその姿に奥ゆかしさを感じますし、さえずる際に尾を立ち上げて鳴く姿はとても可愛らしいです。

オオルリ、ルリビタキと並び瑠璃三鳥と呼ばれるコルリはロシアのバイカル以東の森林地帯に生息し、東南アジアなどで冬を越します。
日本には夏鳥として渡り、繁殖をします。

今回は鳴き声やその姿に魅力たっぷりのコルリについて紹介をしていきます。

関連記事:鮮やかな青い鳥、コルリは似ている鳥が多く間違えやすい?オスとメスの違いとは?

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コルリの生態・特徴


コルリはスズメ目ツグミ科の夏鳥です。
夏に日本に渡り、繁殖します。

低地から亜高山帯のササなど下草が生い茂る場所を選び、すみかとします。
明るい場所へ出てくることが少なく、姿を見ることは難しいですが、たまに枝先でさえずることもあります。

鳥はツバメのように飛びながらエサとなる昆虫を捕まえるものがいますが、コルリの場合、地面に降りて昆虫などのエサを食べます。

5月~7月の繁殖期になるとなわばりを作って枯れ木などの下に巣を作ります。

一夫一妻制で子育てをし、4、5個の卵を産んで育てるのですが、卵を温めるのはメスだけで、卵は14日程度で孵化し、巣立ちも14日程度です。

なお、コルリの巣にはカッコウの一種、ジュウイチが托卵しにくることがあるのですが、これが曲者で、ジュウイチの親鳥はすでに巣の中にあるコルリの卵を飲み込むか或いは巣の外へ捨て、自分の卵を一つ産みます。

なお、ジュウイチのヒナというのはコルリより早く孵化するのですが、生まれた後にコルリの卵を巣の外へ捨て、コルリの親鳥に育ててもらいます。

コルリの雛とは知らずに、餌を運ぶコルリの親鳥に複雑な感情を持つのは致し方のないことなのかもしれません。

分布

夏鳥として北海道をはじめ、本州の中部以北、四国の一部に渡ってきます。
日本以外ですとロシアのバイカル以東、朝鮮半島、中国などにも分布しています。

一部図鑑には本州中部以北と書いてありますが、岡山や京都にも渡ってきた記録があります。

冬はインドのアリッサムや東南アジアに渡り、冬越しします。

ササ藪などが繁る林床を好み、広葉樹林帯やブナ林などの針広混交林などに生息しているのですが、北海道では平地や海岸近くの林で姿をみることもできます。

地上近くで虫をついばみ、明るい場所ではさえずることをあまりしないため、姿を見ることは難しいですが、たまに木の上などでさえずる姿を見ることができます。

観察のポイント


コルリは広葉樹林帯や針葉林と広葉林が混ざり合い、ブナ林がある針広混交林に生息します。(混合林などと呼ぶこともあります)

地表近くで虫をついばみ、さえずりも基本的に林床の中で行うため姿を見ることは難しいですが、時にさえずる際に枝先に出たりすることもあり、そうした時が観察ポイントです。

北海道では、平地や海岸付近の林で見かけることもできるので、観察のチャンスは膨らみます。

コルリは繁殖期になると、なわばりを持つのですが、その範囲は1ヘクタールともいわれています。
群れで生活をする野鳥ではないので、さえずりが聞こえたらその周辺にはコルリの他の個体がいないことになります。

コルリの姿を観察するためには、さえずりがどこから聞こえるか注意深く周囲を観察し、コルリのいるスポットを探す方法が良いです。
ヤブの中で鳴くことが多いので、近くにいても互いに気が付かないことがありますが、野鳥には近づきすぎないことがポイントです。

野鳥が近づいてこない限り、こちらから接触することや不用意に近づくことはやめましょう。

鳴き声

「チッチッチッ…ピールリピールリ…」とさえずります。
とてもさわやかで甲高く、清涼感のある声です。

コマドリに似た鳴き声ですが、生息している地域の標高の高さが異なるため、判別は可能です。

さえずりは繁殖期である5月~7月にかけて聞くことができます。

繁殖期のコルリは明確になわばりを持つため、観察の際にはさえずりを逃さず聞くことが重要です。

地鳴きは「チッチッ…」と鳴くのですが、ササ藪などの繁ったところで鳴くため、姿をなかなか見ることはできません。

たまに木の上や枝先に止まってさえずることもあるのですが、オスのさえずる姿は美しく、見とれてしまいます。

大きさ

コルリはオスメス共にスズメ程度の大きさで、図鑑にもよりますが、約14cm程度です。

野鳥のよって様々な特徴がありますが、コルリはその大きさやさえずりなど様々な魅力を持っています。

コルリのオスはさえずる際に尾を持ち上げる習性があります。
メスも同様の大きさですが、オスのように鮮やかな体色ではなくオリーブ色をし、尾の根元に少し青い色が差し、腹が白い色をしています。

メスがオリーブ色をした野鳥は多いですが、コルリのメスは尾の青さが個性的です。

まとめ

コルリは夏に渡ってくる野鳥で、その多くが北海道や中部以北に渡ってきます。
広葉樹林地などの笹藪などで繁殖を行います。

オスメス共に14cm程度の可愛らしい大きさですが、オスの見た目の鮮やかさとさえずりはとても魅力的ですし、さえずる際の尾をあげる姿も特徴的です。

ジュウイチに托卵されるなど、コルリにとっては災難ですが、托卵されることで生態系の維持に貢献する一面もあります。

コルリの渡ってくる地域へ出かける際は、ぜひ耳を澄ませてみてください。
姿を見るのは難しいですが、鳴き声を聞くチャンスは大いにあります。

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