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メジロは白いアイリングが目印!鳴き声、身体の色、生態は?観察のポイントをご紹介!

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梅の花が咲くころになると、枝から枝へと飛び移り花の蜜を吸うメジロを目にすることができます。

メジロという名前の通り、目の周りの白い縁取りが特徴で、見分けるための目安にもなっているのですが、体の色が「あの鳥」をイメージさせることから、間違えられやすい鳥でもあります。

春を告げる鳥としてもお馴染みのメジロ、その生態や特徴、観察のポイントなど、それから混同されることが多い鳥との比較についても詳しくご紹介しましょう。

メジロの生態・特徴

メジロはスズメ目メジロ科の鳥、全長は12㎝くらいでスズメより2㎝ほど小さく、体つきがほっそりしているためもう少し小さく感じることもあります。
オスメス共に頭から背中、尾羽にかけて美しい黄緑色で、目の周りの白い縁取り・アイリングは名前の由来になっておりメジロの大きな特徴です。

食性は雑食で花の蜜や果汁が大好物で、春になると梅の花やツバキの花の蜜を吸う姿が見られます。
子育て中には昆虫やクモを捕食することもあり、植物の種子・木の実なども食べます。

「目白押し」という言葉がありますが、これはメジロの習性が由来になっています。

メジロは木の枝などに止まる時、身を寄せ合ってギュウギュウの状態になります。
その集団から1羽が飛び立つと、隣り合わせのメジロが外側から押されて詰めてくることから、込み合っている様子や物事が連続することを「目白押し」と言うようになりました。

スズメよりも小さな体で、体色や白いアイリングなどから可愛いイメージのあるメジロですが、意外なことにかなり気が強い鳥のようです。
他の野鳥と比べて人間に対しての警戒心が薄く、怖いもの知らずなところがあり、庭先にミカンなどのエサを置くと真っ先に食べに来るといいます。

また、エサを食べに来た自分よりも体の大きいシジュウカラを追い払ったり、自分よりもかなり大型の鳥が来てもひるむことがなく、エサを確保するためには威嚇することもあるといいます。

メジロはどこに分布しているの?


メジロは日本以外にも、中国・朝鮮半島・台湾・海南島などの東アジアから、ベトナム・タイ・フィリピンなどの東南アジアにかけて分布しています。

日本では北海道の一部を除く日本全土で見ることができます

寒い環境が苦手らしく、北日本に生息しているメジロは10月~11月になると南の暖地へと移動します。
常緑広葉樹林や落葉広葉樹林のある山地や平野部で繁殖し、市街地でも公園や民家の庭にある樹木に営巣することもあります。

メジロの鳴き声・さえずりは?

ウグイス色の体色であることから、メジロが「ホーホケキョ」と鳴くウグイスだと間違えてしまう人もいるようです。
もちろん、メジロはウグイスではないのでホーホケキョとは鳴きません。

地鳴き(普段出す単純な鳴き声)は「チィー」という澄んだ声で、繁殖期に出すさえずりは「チィチィチュチィーチィーチィー」と早口で高い調子を繰り返します。
また、警戒する時は「キリキリキリ」と鳴きます。

様々な野鳥のさえずりを人間の言葉に置き換えた「聞きなし」という短い文があります。
鳥の声を翻訳したようなものですが、メジロの場合の聞きなしは「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛」、「千代田の城は千代八千代」などがあります。まるで早口言葉のようですね。

メジロの観察で気を付けたいこと


メジロは野鳥の中でも人への警戒心がゆるい鳥だといわれています。

人の目に触れる場所に現れることが多く観察しやすい鳥ですが、体が小さく葉が生い茂る樹上では体の黄緑色が保護色となり見つけにくいかもしれません。
観察には双眼鏡の使用をお勧めします。

メジロの観察のポイントその1

春になり梅や桜の花が咲く時期になると、それらの花の蜜を吸いにメジロが集まってきます。
体色がいわゆる「ウグイス色」なので、メジロだと見分けやすいのですが、最も大きな特徴は名前の由来になっている白いアイリングでしょう。

このアイリングは、目の周りに花びらのような白い光沢のある羽が、まるで刺繍されたように生えています。
メジロのチャームポイントですから、機会があったらじっくりと観察してみましょう。

メジロの観察のポイントその2

メジロの生息域まで出かけるのではなく、庭にエサ台を設置してミカンなどのエサを置くと、それを食べに来るメジロを観察することができます
体は小さいけれど気が強いメジロは、自分よりも体の大きな鳥を数羽が協力して追い払うこともあります。

複数の個体が集まってくる場合、腹部の模様やアイリングの太さなどで識別することができるといいます。
また、メジロは夫婦仲がとても良い鳥だといいますから、そんな仲睦まじいメジロの夫婦を見ることができたら嬉しいですね。

メジロの観察のポイントその3

一年中見ることができるメジロ、梅や桜の花が咲く季節は比較的観察しやすいのですが、花が終わり葉が茂るようになると、羽の色が保護色となり見つけることが難しくなります。
落葉する時期になれば葉に隠れてしまうこともなく、ウグイス色の体色も見分けやすくなります。

また、メジロが好きな木を探せば観察もしやすくなります。

メジロは果実も好きなので秋に実が熟す柿やツルウメモドキ、ムラサキシキブなどの木を探せば、実をついばんでいるメジロに遭遇する確率が高くなるでしょう。

すっかり木々の実が落ちてしまった冬の森でも、樹木の割れ目に潜む虫を探していたり、普段は姿を現さない水辺の草地などでも見ることができます。

メジロの巣と雛


メジロは一年中見ることができる鳥ですが、繁殖期は5月~7月になります。
巣もその頃に作られますが、他の野鳥とは違い素材も形もちょっと変わっています。

巣をかけやすいように枝が二股になっているスペースを選び巣作りをしますが、巣材は枯草や樹皮、苔の他にクモの卵を包んでいる糸のかたまり(卵嚢)や、都会ではビニールなどのひもも利用するといいます。
出来上がった巣は丸く浅いものではなく、深さのある籠状の変わった形です。

一度に産卵するのは4~5個、11~12日ほどで孵化し雛は生まれて11~12日ほどで巣立っていきます。
巣立つまでの日数が短く、発育の良い雛は強制的に巣立ちを促され、発育の遅い雛は巣に取り残されてしまうこともあるといいます。

メジロの色合いについて

メジロの体色は黄緑色、いわゆるウグイス色です。

ちなみにウグイスの体色はウグイス色ではなくオリーブ色に近い灰褐色であることから、メジロをウグイスだと勘違いしている人も多いようです。
メジロは頭から背中、尾羽にかけてが黄緑色で、くちばし下から胸にかけてが黄色、胸から腹部は白い羽毛に包まれています。

メジロの名前の通り、目の周りに白い縁取りがあるのが特徴で、オスとメスで体の色合いに違いはありません。

メジロとウグイスの違いは?

メジロとウグイスをはっきり見分けることができずに混同している人も多いといいます。
ずっとウグイスだと思っていた鳥が実はメジロだったということも!

ちゃんと見分けることができるように、メジロとウグイスの違いについて解説します。

メジロとウグイスの違い1:出現する場所

メジロとウグイスはいずれもスズメ目の小型の鳥で、梅の花の咲く頃に姿を確認できたりさえずりを聞くことができるため、両種とも春を告げる鳥として親しまれてきました。

しかし、メジロは比較的警戒心がゆるく、蜜を吸うために梅の木にとまっている姿をよく見かけることができるのに対し、ウグイスは警戒心が強いのでさえずりは聞こえても姿を現すことはあまりないといいます。

ウグイスが花咲く梅の木にとまってさえずる、という姿は想像でしかなく、実はひっそりと藪の中で過ごしている鳥でもあります。

メジロとウグイスの違い2:体の大きさと色

メジロとウグイスは姿が似ていると思っている人も多いようですが、比較するとそれほど似てはいないことが分かります。

メジロは体長約12㎝程度で翼開長は約18㎝ですが、ウグイスはオスで体長約16㎝、メスが約14㎝、翼開長はオスが約21㎝でメスは約18㎝と、ウグイスの方が一回り大きいサイズです。

また、ウグイスの色といえば「ウグイス色」=「黄緑色」を思い浮かべますが、実はウグイスの色は黄緑色ではなく、背部がオリーブ褐色で腹部が灰色とじきな色になっています。

黄緑色の身体を持つのはメジロであるため、メジロのことをウグイスだと勘違いしている人も多いといいます。
ちなみに、黄緑色をウグイス色と呼ぶのは、うぐいす豆から作られる餡が黄緑色であることからきているようです。

メジロとウグイスの違い3:食性

メジロとウグイス、どちらも梅の花の蜜を吸っているイメージがありますが、花の蜜を吸うのはメジロであって、ウグイスが花の蜜を吸うことは滅多にないのだそうです。

花札に梅にウグイスが止まっている札があるので、梅の花に誘われるのはウグイスだと思っている人もいるようですが、そこに描かれているのはメジロだという説もあります。

メジロは花の蜜のほかに果実や植物の種子、小型の昆虫などを食べます。
ウグイスも小型の昆虫や植物の種子や木の実などを食べますが、警戒心が強いため藪の中でエサを探し、人目に触れる場所へはあまり出てきません。

まとめ

ウグイスだと思っていた鳥がメジロだった、ウグイスはウグイス色ではなかったと、ガッカリされた人もいるのではないでしょうか。
ホーホケキョとは鳴かないけれど、メジロもウグイスに負けない美声の持ち主です。

ウグイスは引っ込み思案でなかなか姿を現さないけれど、メジロはなかなか強気で人がいても大胆な行動を取ります。
白いアイリングがチャームポイント!観察しやすくウグイス色の体と鳴き声も美しいメジロ、もうウグイスと見間違うことはありませんよね?

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