様々な種類の野鳥の生態、特徴、鳴き声などを写真付きで紹介しています。

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ミソサザイ 留鳥

野鳥の中でも一際小さいミソサザイはさえずりが大きな魅力!生態、分布、ミソサザイならではの巣の特徴とは?

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渓流の野鳥にはさえずりが美しい鳥、見た目の美しさが人気の鳥などそれぞれに魅力ある野鳥が多くいます。

当然、そうした鳥に魅了される人はとても多いですが、今回、紹介するミソサザイもその一つ。

さえずりがとても有名な野鳥です。
こげ茶の体色で、すずめ程度の大きさの小ぶりで可愛らしい鳥ですが、さえずる力強さと清涼さはその他の野鳥を凌駕します。

沖縄県を除く、日本全国の渓流地で生息しているので、観察できるチャンスは決して少なくありません。

そんな魅力たっぷりのミソサザイについて、紹介していきます。

ミソサザイの生態・特徴


ミソサザイはスズメ目ミソサザイ科ミソサザイ属の留鳥です。

沖縄県を除く全国の各都道府県で生息が確認されています。

亜高山帯など、比較的標高の高い山地や渓流などの沢沿いの湿った地面の上をちょこまかと動く様子がとても可愛らしい鳥です。

ミソサザイのさえずりは他の野鳥よりも早い時期から聞くことができ、春先2月ごろからにさえずります。

よくさえずることもミソサザイの特徴です。

渓流沿いでは、岩や樹木の上など水面近くで少し突出した場所でさえずることが多いため、鳴き声が聞こえたら周囲をよく観察するとミソサザイを見つけることができます。

日本以外でもヨーロッパやアフリカ北部、中国、台湾など幅広い地域で生息しています。
北部で生息している個体は、冬の寒い時期になると南方へ渡ります。

分布

日本では沖縄県以外で生息を確認しています。

より詳細にいうと、鹿児島県の有する大隅諸島以北での生息が確認されています

亜高山帯などの標高の高い渓流や沢沿いに生息していて、繁った森林などでも姿をみることができます。

地域や環境によっては、標高の低い場所でも繁殖行動が確認されており、群れをつくることはなく、単独で行動するか、つがいで行動する鳥として知られています。

日本では留鳥とされていますが、そのほかの地域では冬の時期は南方に渡ります。

日本以外の分布ですと、西アジア、中央アジア、ヨーロッパ、アフリカ北部、ロシア極東地域、東南アジア北部、中国、朝鮮半島、台湾など幅広い地域に分布しています。

鳴き声


ミソサザイは小さな体の割にとても大きな声で鳴きます。

岩陰などではなく、川面のそばの岩や流木の上、樹木の木の上で鳴く姿をよく見かけます。

亜高山帯ではまだ寒く感じるような早春、2月頃から鳴く様子も見られ、どの野鳥よりも早い時期からさえずることも特徴の一つです。

さえずりは「ピィツイッピルル…ピーチィピルピル…ツチーツチーツチー」と可愛らしい鳴き声です。

また地鳴きは「チャチャッ」といったウグイスに似た鳴き方をします。

ウグイスの地鳴きと聞き比べると違いが判りますが、あまり聞きなれないとウグイスと間違うこともあります。
初めて観察する時あるいは鳴き声を聞いた時は、鳴き声で間違わないように注意が必要です。

野鳥の中でも特に小さい

ミソサザイはスズメよりも小さいサイズの鳥です。

その大きさは約10.5cm。スズメの大きさが約14cmなので、一回りほど小さいことがわかります。

渓流そばの地面の上を動く姿はちょこまかとすばしこく、まるでネズミなどの小さな哺乳類が動いているように見えます。

また時々、短い尾をたてる仕草を見ることができますが、このポーズもミソサザイの特徴です。

ミソサザイは目立つ場所でさえずりますが、大きさが小さく、その上体色が茶色っぽく周りの景色や環境と同化しやすいので、遠くから観察する時はよく注意してみてください。

ミソサザイならではの巣の特徴

ミソサザイは他の野鳥とは違う、変わった巣を作ります。

その変わった巣の1つめの特徴は壺型の巣です。

崖地や大きな木の根元にコケや獣の毛を用いて、丸い形の巣を作るのですが、これが壺のような形をしています。

2つ目の特徴は出入り口があることです。

普通、野鳥の巣は皿のような形をしていたり、円形の球のような球巣で入り口が1ヶ所というものが多いですが、ミソサザイは入り口と出口があり、それぞれがきちんと反対側に設けてあります。

なぜそうするのか明確な理由は不明ですが、敵が襲ってきたときに親鳥が反対側の口から逃げられるようするためだと言われています。

3つ目の特徴は、オスがなわばりの中に2つ巣を作るということです。

ただし、つがいになったあとに使用するのはそのうち1つのみ。

せっかく作ったのにもったいないように感じますが、あくまでオスが作る巣は外装のみ。

内装はつがいになった後にメスと一緒に作る習性があります。

まとめ

今回は渓流の野鳥、ミソサザイについて紹介しました。

野鳥には様々な魅力や特徴をもった鳥が多いですが、ミソサザイは鳴き声や大きさ、巣作りなど様々な特徴を持っています。

渓流には鳴き声が美しい鳥が多く、初夏の時期に歩く渓流は野鳥観察には最適な季節です。

春先から夏は川面付近でさえずる姿をみることができ、秋~冬にかけては森林の林床を移動する姿も観察できます。
留鳥だからこそ、一年を通して様子を観察できることも魅力の一つです。

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