様々な種類の野鳥の生態、特徴、鳴き声などを写真付きで紹介しています。

野鳥の森

モズ 冬鳥 夏鳥 留鳥

モズの観察ポイントを紹介!色合い、巣作りの特徴は?

更新日:


モズは比較的どこにでもいる鳥で外見もスズメのように可愛らしいですが、その反面獲物を串刺しにする「はやにえ」という行動を取るなど、謎に包まれた鳥でもあります。

野鳥の知識が特別なくても、かの有名なテレビドラマ「MOZU」でその存在を知ったという人も多くいるのではないでしょうか。
今回はそんなミステリアスなモズの生態や、ちょっと健気な一面などもあわせて詳しくご紹介していきましょう。

スポンサーリンク

モズってどんな鳥?


モズはスズメ目モズ科モズ属に分類される鳥です。
約20cmと小柄な鳥ですが、肉食性で主に昆虫、ネズミやカエルなどを捕食します。

丸い頭とぷっくりとした可愛らしい外見ながら、くちばしは鷹のようにカギ型をしており、小鳥なども捕らえます。

はやにえ(早贄)と呼ばれる、獲物を木の枝などに突き刺すといった謎の行動をすることでも有名なモズ。
食べやすいように獲物を固定するためや獲物を保存するためなどの様々な説がありますが、何故このはやにえという行動を取るのかは未だにはっきりとは分かっていません。

また、モズは漢字で「百舌鳥」と書き、百の舌を持つという意味があります。その名の通り、他の鳥の鳴き声をを真似るという習性もあります。

この鳴き真似の理由も未だに解明されておらず、他の小鳥を油断させて捉える、求愛行動の一環など、様々な憶測が飛んでいますが真意はモズのみぞ知ると言ったところでしょう。

秋には甲高い声で「キィーキィーキチキチキチ」 と高鳴きをするのですが、これは自分の縄張りに接近してきた侵入者に対する威嚇の声です。
この挑発的な声、一度は耳にした事がある人も多いのではないでしょうか。

関連記事:はやにえという残酷な習性を持つモズ、その生態や鳴き声、大きさは?

観察のポイント

アジア大陸東部の温帯地方に分布しており、中国東〜南部、朝鮮半島、ロシア南東部、サハリン南部などにも生息しています。

特に標高1500m以下の集落や農耕地、河原、林緑公園、広い庭園、果樹園などでよく見られます。
モズは多くの場所で留鳥として生息し、木のてっぺんや枝先など目立つところに止まる事が多いため、とても見つけやすい鳥と言えます。

モズを実際に観察するには高い木の枝先を探しましょう。
たいてい周りよりも高い木のてっぺんに止まっています

また、はやにえの習性があることからも、不自然に虫や小動物が刺さっている枝や有刺鉄線などを見つけたら周囲を探してみましょう。

とても残酷な物を探すようですが、モズが生きるために身に付けた知恵ですので見つけても抜いたり外したりしないであげて下さいね。
ただ、獲物を刺すだけ刺してそのまま忘れてしまう事もあるようですが…。

色合い


日本では主にモズ、オオモズ、チゴモズ、アカモズの4種類を見ることができますが、普段よく見かけられるモズは体の色が白、黒、グレー、茶といったベーシックカラーを基調とし、クチバシから眼を通り後頭部へ続く筋状の黒い模様が特徴です。

喉や頬は白っぽく、尾は黒褐色、翼も黒褐色でオスの風切羽の縁には白斑があります。
オスメスの違いはわずかでメスは目の黒い線が薄く全体的に淡い茶色をしています。

夏季は摩耗により頭や腹部の茶色が淡く、背中も白っぽいグレーになり、全体的に淡い色になります。
また、普段はクチバシの先端のみ黒色ですが、繁殖期にはオスメス共にクチバシ全体が根元まで真っ黒に変化します。

モズの巣の特徴

モズの巣作りは2月頃に行われます。
よく茂っている低木の中の枝の上、ササにつる草がからんだところなどを好み、細い枯れ枝や細い根、羽毛やなどの素材を利用して椀型の巣を作ります。

1960年代には枯草だけでできていた巣が、1970年以降、ビニールテープなどの人工物が混じるようになったとも報告書されています。

基本は一夫一妻で、抱卵するのはメスのみ。一度に4~5個の卵を産むのですが、その過程で不幸な出来事に苛まれる夫婦も多くいます。

というのも、モズの巣にカッコウが卵を産みモズに世話をさせることがあるのですが(托卵)、カッコウの卵はモズの卵よりも早く孵化し、孵化したカッコウのヒナは本能でモズの卵を巣から落とす事があるそうです。

モズは自分よりも大きくなるカッコウの雛を自分の子のように世話をする健気な一面も持っています。

まとめ

日本では大阪府の府鳥にも指定されているモズ。
身近で親しみやすく可愛い外見ながら、誰もがはやにえや高鳴きの獰猛なイメージを思い浮かべることでしょう。

しかし、縄張りにいる自分より大きな鳥でさえ追いかけて威嚇する気強さと小柄な可愛いらしさを併せ持つところがモズのたまらない魅力でもあります。

挑発的なモズの高鳴きが聞こえてきたらそれは秋の訪れのサイン。
木々の枝先に視線を向けて是非彼らを探してみて下さい。

-モズ, 冬鳥, 夏鳥, 留鳥

Copyright© 野鳥の森 , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.