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サンコウチョウ 夏鳥

サンコウチョウの鳴き声はツキ・ヒ・ホシ?生態、尾の長さ、オスとメスの色の違いとは?

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月・日・星(つき・ひ・ほし)とさえずる鳥がいるなんて、ロマンチックだと思いませんか?
サンコウチョウはそんな風に聞こえる独特の鳴き声が特徴の鳥で、30㎝にもなる長い尾をひらひらさせて飛ぶ姿にも目をひかれます。

初めてサンコウチョウに遭遇した人は、「本当に日本にいる鳥?南国から迷い込んだの?」と思うかもしれません。
初夏から秋まで日本に生息する、渡り鳥のサンコウチョウについて、特徴や生態・分布など詳しくご紹介しましょう。

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サンコウチョウの生態・特徴


サンコウチョウはスズメ目カササギヒタキ科の鳥で、日本へは夏渡来して繁殖する渡り鳥です。

5月頃に本州・四国・九州・沖縄に渡来し、平地から低山のうす暗い林に生息し繁殖、秋になると日本から離れて中国南部からスマトラへ渡り越冬します。

名前の由来になっている特徴的な鳴き声は、「ツキ(月)ヒ(日)ホシ(星)」と聞き取ることができ、月・日・星がそれぞれ光を持つことから「三光鳥(サンコウチョウ)」と呼ばれるようになりました。

実際の鳴き声は、「ツキ・ヒ・ホシ」のあとに「ホイホイホイ」と続けて聞こえてきます。
また、さえずりはこのように派手ですが、地鳴きは「ギィギィ」と意外と地味です。

繁殖期のオスの尾羽は非常に長く、体長の3倍ほどになります。
メスの尾羽はオスのように長くはならず、体長と同じ程度にしか伸長しません。

また、オスの長い尾羽は繁殖期の間だけで、春に渡ってきた時には既に長く、秋に渡去する時には無くなっています。

食性は昆虫食で、サンコウチョウの暮らす林の中を飛翔する、チョウ・ハエ・ハチなどを空中で捕らえて食べます。

繁殖のための巣作りは独特で、スギやヒノキの樹皮を使ってカップ型に作り外側にはウメノキゴケをクモの巣で張り付けるという、凝った作りになっています。

産卵期は5~7月で、オスメスともに抱卵し12日~14日で孵化します。
ヒナは孵化後8~12日で巣立つといいますが、巣立った後もしばらくは親鳥と行動を共にしているようです。

サンコウチョウの分布は?どこで観察できる?

サンコウチョウは日本、朝鮮半島南部、台湾、フィリピン北部に分布しています。

日本には5月くらいになると渡来して繁殖する渡り鳥で、日本で繁殖した個体の多くがマレー半島南部やスマトラ島などに渡り越冬します。
日本での生息地は本州以南の平地から低い山にあるうす暗い林で、落葉広葉樹林や杉林などが生えている場所を好みます。

サンコウチョウの鳴き声・さえずりは?


サンコウチョウのさえずりは、名前の由来になっている「ツキ・ヒ・ホシ・ホイホイホイ」と、非常に特徴があります。

どちらかというと、「ツキ・ヒ・ホシ」の部分よりも「ホイホイホイ」という鳴き声の方がはっきりと聞こえてくるので、サンコウチョウの存在は「ホイホイホイ」で確かめることができそうです。

この「ツキ・ヒ・ホシ・ホイホイホイ」はさえずりですが、「ギィギィ」と濁った声で鳴くこともあります。
これは地鳴きになりますが、濁ったその声はあのさえずりの華やかさとは全く異なるので、地鳴きだけでサンコウチョウだと気付くことは難しいです。

また、サンコウチョウによく似た鳴き声を出す鳥に「イカル」がいますが、イカルも鳴き声が「月・日・星」と聞こえることから、三光鳥(サンコウチョウ)と呼ばれています。

関連記事:三光鳥の一種、イカルは鳴き声が特徴的!生態、分布、サンコウチョウとは鳴き声は似ている?

サンコウチョウの色はオスとメスで違うの?


サンコウチョウのオスとメス、見た目における一番の違いはその尾羽の長さですが、オスとメスで色も異なり、多くの鳥がそうであるように、オスの方がメスよりも鮮やかで目を引きます。

オスの頭と胸部は黒紫色、背面は赤紫色ですが、メスは頭と胸部は黒色で背面は赤褐色です。
森林ではやはりオスの方が見つけやすい色合いをしています。

また、オスには長い尾羽があるだけでなく黒紫色の冠羽も美しいのですが、メスは全体的に色が淡く、尾も短いのでオスと比較して地味な印象を受けてしまいます。

サンコウチョウは目の周りとくちばしがコバルトブルーで大変美しいのですが、これはオス・メスどちらにも見られる特徴です。

サンコウチョウの身体の大きさは?

オスは全長45㎝、メスは17.5㎝程度です。
翼長は約9㎝、翼開長(羽を広げた状態の長さ)は約28㎝、体重は17~22g程度となっています。

サンコウチョウの尾の長さは?

オスの全長が45㎝、それに対してメスは17.5㎝。
これだけの差があるのは、オスの尾羽がメスと比べて非常に長いからです。

繁殖期のみになりますが、オスの尾羽は体の長さの3倍ほどになり、30㎝を超えることもあります。

まとめ

特徴的なさえずりに、長い尾羽とコバルトブルーのくちばし、アイリングも魅力的なサンコウチョウ。

オスの中には尾羽がそれほど長くない個体もいるそうで、尾羽が長く美しいほど繁殖能力が高くメスにモテる可能性があるとのこと。
長い尾羽が繁殖期限定というのも納得ですね。

繁殖期を過ごす日本では最も美しい姿を見ることができるのですから、本州以南の山林等で「ツキ・ヒ・ホシ・ホイホイホイ」のさえずりが聞こえた時は是非ともサンコウチョウを探してみてください。

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