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シジュウカラ 留鳥

シジュウカラの巣作りと巣立ちの特性~食性、身体の色、大きさは?

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スズメやハト、カラス、メジロ、ヒヨドリ…身近にいる野鳥は様々ですが、その中でもシジュウカラはその可愛さや観察のしやすさから、野鳥観察を始める際に最初に覚える鳥かもしれません。

亜高山帯と呼ばれる高地から住宅地まで幅広い環境に生息している野鳥で、北海道から沖縄県まで日本中どこにでも生息し、どんな人でも一度は見たことがあるはずです。
そんなシジュウカラの子育てや食べ物、どんな見た目なのかを紹介していきたいと思います。

シジュウカラってどんな鳥?


シジュウカラはスズメ目シジュウカラ科の留鳥です。

北海道から沖縄県まで全国どこにでも生息していて、海抜0mの住宅地から海抜2,000m程度の亜高山帯までその姿を見ることができます。

大きさは14~15cm程度で、スズメと同じぐらいの大きさです。スズメに比べて尻尾が長く、頭が黒で頬が白、腹が白、背中が黄緑~青のグラデーションです。

大きな特徴は白い腹に黒くまっすぐな線が入ることです。黒いネクタイをしている鳥と表現されることありますが、正面から見るとそうした表現が納得できます。

木々の上にいることが多いですが、エサは地上にいる虫やクモ、木の実などです。留鳥なので、一年中同じ地域や場所で見ることができます。
冬や夏に繁殖や生息に適した場所に移動することはあまりありません。

「ツツピー、ツツピー」という高い声でさえずります。
オスはこのさえずりでなわばりの主張したり、メスを誘います。繁殖期には、オスからメスへエサを渡す求愛給餌を行います。

オスがエサをちゃんと獲ることのアピールとされています。

関連記事:身近な野鳥、シジュウカラの生態、分布、鳴き声~季節ごとで観察しやすい場所とは

巣作り

シジュウカラは木のうろや穴などに巣を作る習性があります。

最近では全国各地でシジュウカラなどの野鳥のために雑木林や森などに巣箱をつけて繁殖をしやすい環境づくりを行ったり、巣箱を庭先にかけて繁殖行動を観察する人もいます。

シジュウカラの巣材はミズゴケなどのコケ、イノシシやシカ、犬の毛などです。

見た目とは違い、とてもフワフワで柔らかく、軽い巣をメスが1習慣ほどかけて作ります。

巣箱の大きさにもよりますが、15~20cmぐらいの大きさの巣を作ります。
巣を作る高さは自然の環境の中では様々ですが、巣箱の場合は地上から1.5~2.5m程度の高さに設置すると利用してくれる確率が上がります。

人の手が届かず、観察するときも人気を感じにくいような場所に設置するのが良いです。

シジュウカラの繁殖期は場所にもよると思いますが、関東地方の場合は2月下旬~5月までとされています。
巣箱をかける場合は、最低でも3月までにかける必要があります。

巣立ち

シジュウカラは1回の繁殖で4~12個の卵を産み、育てます。
平均して8~10個の卵を産むというレポートもあります。

卵は一度にすべてを産むわけではなく、何回かに時間を分けて産みます。
すべて産み終えたところで抱卵をし、2週間程度で孵化します。

孵化した後は、ヒナにオスとメスがエサを与えて育てるのですが、孵化してからは20日前後で巣立ちを迎えます。
巣立ちの時期には、まだくちばしの端がほんのり黄色のヒナが巣のあった場所の近くにいる姿が見られます。

食性


シジュウカラは一年を通じて沢山の昆虫、木の実を食べます。

田畑が近い環境ですと、作物に害を及ぼすような昆虫や生き物を食べてくれることもあり、人にとっては良い影響のある鳥だとされています。

1年で食べる虫の量は、一説によると約85,000匹とされています。
スズメほどの大きさの鳥が、これだけの量の昆虫を食べるなんて驚きですね。

子育て中の親鳥はヒナへのエサとして、大量の昆虫やクモなどの生きものを運びます。

シジュウカラのような小鳥でも、このような生きものが無数に生息できる環境がなければ生き延びることはできません。
もちろん木の実などを食べることもありますが、春~秋など生きものの多い時期は昆虫などを食べ、昆虫が少なくなる冬は木の実を食べている姿が観察されています。

大きさ

スズメぐらいの大きさで、14cm~15cm程度です。

メジロ、エナガ、ウグイス、スズメなどの小型の野鳥と同じぐらいの大きさで、遠くから見ると見間違うことも多々あります。

特に近しい環境で生息しているスズメやエナガと似ていますが、体色の違いや尾の違いで見分けがつきます。またシジュウカラは木の間を自由に飛び回り、木の真ん中からてっぺん近くでさえずる違いがあります。重さは約16gで、体の大きさの割にびっくりするほど軽い鳥です。


頭は黒く、頬が白です。
胸のあたりが黄緑や薄黄緑に見えることもあります。

腹は白く、背は薄い青です。最大の特徴は、胸に黒いまっすぐな線があることです。
まるでネクタイのように黒い線があり、シジュウカラを見分けるときの最大の特徴です。シジュウカラを見分けることができるようになると、次第に他の野鳥との違いに気が付けるようになります。

オスとメスの色の違い

シジュウカラはオスとメスで大きさや色の違いはありません。
ですが、腹の黒い線の太さに違いがあり、オスはメスに比べて太く、はっきりしています。
反面、メスはオスに比べて細いです。

まとめ

今回はシジュウカラの子育てや大きさ、色の違いなどを紹介しました。
色も鮮やかで鳴き声も特徴があります。

一年中、日本全国どこでも見かけることができる野鳥です。

初めての野鳥観察の際に選ばれることも多く、特別な場所に出かけなくても、住宅地そばの緑の多い場所や森や雑木林あるところでしたら、かなりの確率で観察することができるでしょう。

渡鳥とは違った観察の楽しみがあります。
是非1年を通して観察してもらいたい鳥でもあります。

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