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シジュウカラ 留鳥

身近な野鳥、シジュウカラの生態、分布、鳴き声~季節ごとで観察しやすい場所とは

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シジュウカラは私たちの身近にいる野鳥の一つで、住宅地から高地まで幅広く生息しています。

一年を通して観察することができ、特徴も多い鳥のため、覚えやすく親しみやすい鳥です。

シジュウカラを見たことがある人は多いですが、その名前を知る人はあまり多くありません。
スズメのような可愛らしい大きさで、覚えやすい鳴き声で高らかにさえずります。

今回はそんな愛すべきシジュウカラの魅力を紹介していきます。

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シジュカラの生態


シジュウカラはスズメ目シジュウカラ科の留鳥です。

留鳥は一年を通して同じ地域に生息する鳥です。

基本的に留鳥は渡り鳥や漂鳥のように移動を行いません。
日本の国外に出ることもなく、季節を問わず同じ地域で観察ができます。

シジュウカラは住宅地や標高2,000m程度の高地まで幅広い場所で観察できます。

地上でエサをついばむ姿も見られますが、よく見られるのは木の上に止まってさえずる姿です。
高い木の中ほどの高さから木のてっぺんまで自由に飛び回りさえずります。

春先~初夏にかけては子育て期間になるのですが、生息地と同様の場所で繁殖も行うので、庭先に巣箱を設置して観察をする人もいます。

巣を作る場所は地上から1.8m~2m程度の高さの木のうろや巣箱で、コケや獣の毛などを使って巣作りをします。

関連記事:シジュウカラの巣作りと巣立ちの特性~食性、身体の色、大きさは?

冬場は5~15羽程度で混群を作ります。
混群にはシジュウカラの他、スズメやエナガなどの鳥と一緒になることもあります。

これはエサの少なくなる冬にエサを探しやすくするため、敵が来ても数が多ければ発見も早くなるため、敵から逃げるためなど様々な理由があるとされていますが、はっきりとした理由はわかっていません。

関連記事:エナガはまるでぬいぐるみ!まんまる体型で最高に可愛いのはどの季節?

近年の研究では鳴き声を使って仲間同士でコミュニケーションをとっていることも明らかになってきました。

シジュウカラは求愛給餌を行う鳥で、繁殖期になるとオスからメスへ餌を与える行為をします。
これはオス自身にエサを取る能力があるというアピール行為だと考えられています。

なお、シジュウカラは日本だけでなく、韓国や東アジアに分布しています。またユーラシア大陸の中部・西部にもシジュウカラの仲間がいます。

分布

日本全国、北海道から沖縄県まで生息が確認されています。

海辺でも山でも見ることができ、住宅地でも観察をすることができます。

比較的、緑の多い場所で姿を見ることができ、特に都市部ですと大きな緑地や雑木林を有する公園や墓地、河原などでもみることができます。

大きさはスズメ程度で14cm~15cmです。住宅地から亜高山帯まで幅広く生息していることがシジュウカラの特徴の一つでもあります。

同じような環境に住み、姿が似ている鳥でエナガやメジロ、スズメなどがおり、木の上にいる時はコゲラと間違えることもあります。

ですが、これらの鳥とシジュウカラの違いは模様にあります。
白い腹にまっすぐ通る黒いネクタイ模様がシジュウカラの特徴です。これを覚えておけば、他の野鳥と間違えることはありません。

観察しやすい場所はどこ?


観察しやすい場所は季節によって変わります。

夏は住宅地や住宅地そばの公園などでよく見ることができます。
もちろん、雑木林や森、山などでも見ることはできますが、夏の森は葉が生い茂り、野鳥観察に適した環境ではありません。

ですので、屋根の上や電線、庭木などにやってくるシジュウカラは観察しやすくなります。

秋~冬は森や雑木林の木々の葉が落ち、野鳥の観察がしやすくなります。

シジュウカラは秋から冬場にかけて、混群という集団になって過ごすのですが、何羽かの小鳥がまとまって木々を縦横無尽に飛び回る様子が見られれば、その集団の中にシジュウカラが混じっている可能性が高いです。

特にアキニレなどの葉が落ちた冬でも実がなっている木、地面に木の実が落ちた場所などがあれば、シジュウカラなどが良く集まります。

近所にそうした場所があれば、ぜひチェックしてみてください。
人が近づくとすぐに逃げてしまいますが、ジッとしているとまた元の場所に戻ってくることもあります。

そうした時を狙って双眼鏡などで観察してください。

鳴き声とさえずり


「ツツピー、ツツピー」という高い声でさえずります。

ほとんどの人がこの声を耳にしても、スズメや名前の知らない鳥が鳴いているなぁと思いがちですが、これがシジュウカラの鳴き声です。

なわばりを主張し、メスを誘う時のさえずりです。
こうしたさえずりは木の高いところやてっぺんで鳴きます。

時にオス同士でなわばり争いをすることもあり、鳴きあったり追いかけまわしたりすることでオスそれぞれのなわばりが決まります。

ビル街などでは難しいですが、少しでも木々がある、又は多く緑のある公園側の住宅地でしたらシジュウカラの鳴き声を聞くことができます。

環境によってはすぐに姿を見ることができないかもしれませんが、とてもわかりやすい声でさえずるために居場所の見当をつけることができます。

まとめ

今回はシジュウカラの生態と鳴き声、どういったところで観察できるかをご紹介しました。

名前こそ知られていないかもしれませんが、スズメやカラス、ハトと同じように身近にいる野鳥でもあります。

ちょこまかと動き回る愛らしいしぐさ、特徴的な鳴き声と見た目が魅力的で野鳥観察の楽しさを教えてくれる鳥です。

野鳥観察は特別な場所に出かける必要はなく、身近な鳥の1年の生活を追うこともとても楽しいです。
シジュウカラが身近にいるか、どんなところにいるのか、ぜひ探してみてください。

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