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シロハラ 冬鳥

木の葉返し!そんな呼び名もついているシロハラの独特な捕食方法とは?

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シロハラという鳥をご存知でしょうか?

ムクドリくらいの大きさなのですが、日本では冬場しか見ることができない渡り鳥です。
「木の葉返し」という、忍者のような呼び名を持つシロハラとは、一体どのような特徴を持つ鳥なのか、さっそく見ていきましょう!

シロハラの生態・特徴


シロハラはスズメ目ヒタキ科の鳥で、日本で越冬するために飛来することから、見ることができるのは山地では10月中旬~12月上旬、低地では11月~4月になります。

森林や公園などの緑地で生息していますが、集団で行動することがほとんどなく、単独で地面をピョンピョン跳ねるように歩きながらエサを探しているのを見かけます。「木の葉返し」という変わった呼び名があるシロハラですが、その名前の由来は捕食方法からきています。

シロハラのエサである昆虫・クモ・ミミズなどは冬の期間中、落ち葉の下に隠れているのですが、獲物を捕食する際に、くちばしで器用に木の葉をひっくり返すことから、「木の葉返し」という呼び名がついたといわれています。

地上での単独行動が多いシロハラですが、樹上の木の実を食べる時や、渡去前には小群を作って行動する傾向があります。

シロハラの名前は、腹部が白いことから付けられましたが、シロハラによく似たアカハラは腹部が白ではなく赤(橙色)であることから、見た目そのままの名前が付けられていることが分かります。

また、クリッとした目の周りが、アイラインのように黄色く縁どられているのはとてもキュートです。

鳥はオスとメスの体色が異なることで区別がつきやすいことが多いのですが、シロハラに関してはオス・メスともにほぼ同じ色・パターンなので、パッと見ただけでは見分けられないかもしれません。注意深く観察すると、メスの方が顔や腹部が白っぽく目の上に薄い眉斑があることで、見分けがつくでしょう。

シロハラはどこに分布しているの?

シロハラは東アジアに分布する鳥で、繁殖は中国東北部からロシア沿岸地域ですが、越冬は日本や朝鮮半島、中国で行います。

日本で見られるのは主に冬で、本州以南の積雪のない低地で見られることが多くなっています。
あまり明るい場所には出てこない、日陰に潜んでいることが多いシロハラですが、比較的、数が多い西日本では時々開けた場所に現れることがあるといいます。

生息密度が高いため、本来好む場所ではないエリアに棲み処に選ばなければならないこともあるようです。

シロハラの鳴き声は?


地鳴きは「シーッ」「シリー」というような細い声を出したり、「キョッキョキョ」あるいは「コッコッコ」などとけたたましく鳴くこともあります。春先になり日本から離れる頃になると、「キョロン、キョロン、チュリー」などとさえずります。

姿がよく似ているアカハラはシロハラとよく似た鳴き声なので、声だけ聞いても区別がつかないかもしれません。

シロハラの色は?

名前の通り腹部が白いのが特徴で、その他の部分は灰褐色です。オスとメスの色の差ははっきりとはしていませんが、メスの方が顔や腹部が白っぽいのが特徴です。

シロハラによく似たアカハラは、腹部が白ではなく赤褐色なので見分けがつきやすいです。

ツグミにも似ているのですが、ツグミは全体が茶褐色で黒褐色の縦斑があることで見分けられるでしょう。
また、シロハラは飛ぶと尾羽の先が白いことも特徴で、アカハラ・ツグミなどの似ているとされる鳥と識別することができます。

シロハラは何を食べるの?


食性は雑食で昆虫やクモ、ミミズなどのほか、カキやウメモドキなどの木の実も食べます。
捕食の仕方が独特で、くちばしを左右に振り落ち葉をどけて虫や木の実を探すことから、シロハラには「木の葉返し」という呼び名もあります。

シロハラは積雪のない地域を好んで生息しているのですが、降雪で落ち葉も雪で埋もれてしまうとエサを確保することができなくなるため、森林ではなく民家の庭先にひょっこり現れることもあるといいます。

自宅でバードウォッチングを楽しんでいるなら、高い位置に設置したエサ台ではなく、シロハラが好む地面に注目してみましょう。
他の野鳥がついばんで落としたエサのおこぼれを、つついているところを目撃できるかもしれません。

シロハラの大きさは?

シロハラは全長約24㎝です。
最近市街地に集団で現れて問題になっているムクドリとほぼ同じ大きさで、ほかに大きさ・体型ともに似ている鳥としてツグミがいます。

まとめ

シロハラは住宅街で頻繁に見ることができる鳥ではありませんが、冬の時期に森林や公園など落ち葉が積もっている場所を訪れた時は注意深く観察してみましょう。
ガサゴソと落ち葉を移動させる音がしたら、そこでシロハラが食事をしているのかもしれません。

普段はあまりさえずらないシロハラなので、鳴き声から居場所を見つけることは難しいでしょう。
シロハラの奥義・木の葉返し!これを見ることができたらラッキーですね。

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