様々な種類の野鳥の生態、特徴、鳴き声などを写真付きで紹介しています。

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ヤイロチョウ 夏鳥

ヤイロチョウは鳴き声は聞こえても姿は見せてくれない珍しい鳥!生態、分布、観察のチャンスは無いに等しい?

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ヤイロチョウは環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種B1に指定されている大変、貴重な鳥です。

発見されたのはわずか80年程前のことで、高知県の県鳥でもあります。
1937年に高知県の山林で巣が発見されましたが、生態については分かっていないことも多く、その名の通り、八色の羽を持つ美しい姿は野鳥愛好家にとっては憧れの存在でもあります。

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ヤイロチョウの生態・特徴


ヤイロ鳥は漢字で八色鳥と書くのですが、これは八色の羽を持つ鳥、または観る角度によって八色に輝くことからその名が由来しています。

スズメよりひとまわり大きく、体長は15㎝から20㎝ほどです。
中国や韓国、台湾、日本で繁殖し、インドネシアやボルネオあたりで越冬すると言われていますが、まだ正確なところはわかっていません。

国内で見ることができるのは5月末から10月あたりまでになります。

発見する方法は鳴き声で、『シロペン』『クロペン』と、二回連続で鳴く特徴的な鳴き方です。
ピーヒィ、ホーヘンと二回続けて鳴くので、他の鳥と間違えることは少なく、鳴き声を聞いたという報告は多く挙がっています。

水色の羽と、お腹部分だけ赤が入り、地域によっては『赤フンドシ』と呼んでいます。

ヤイロチョウの分布

1937年以前は迷い鳥として扱われていましたが、現在では九州、四国、本州北部までの広範囲で確認されています。

絶滅危惧種でも、昔から知られた鳥です。その後は声だけが確認されてなかなか姿を見せることはありませんでした。
その後、四国高知県西部で、毎年確認されていますが、その姿が確認されるようになったのが1967年からなので、30年の間、空白の時代があります。

四万十川流域と、二淀川近くの山がウォッチポイントとなっています。
過去に観察できた場所として名高いのは宮崎県の御池ですが、現在では情報が出ていません。

なかなか出会うことが難しい鳥でもあります。

観察チャンスはかなり少ない


時折、野鳥愛好家の写真が掲載されることがありますが、決して多くはなく生息を確認できる程度なので、観察のチャンスはないに等しいです。

それでもなお、少ない情報を頼りに、ヤイロ鳥に魅せられた人は少なくありません。
あらゆる情報を収集し撮影に挑んでいます。

観測チャンスは少ないのですが、鳴き声なら聞くことができるかも知れません。
また、毎年夏に日本からヤイロチョウの撮影観測ツアーが組まれています。台湾に出かけて二泊三日、最近では、50種類を超す野鳥に出会ったようですが、ヤイロチョウは見つけられませんでした。

チャンスは少ないのですが、見つけた時の喜びと、感動は素晴らしいので、ぜひ狙って見てください。

ヤイロチョウの鳴き声


ヤイロチョウの鳴き声はピーヒィとかホーヘンとか二回鳴きます。
最近は野鳥図鑑で鳥の声も掲載されています。

特徴的な鳴き声で、野鳥観察に慣れていない方でも聞き分けることができます。

姿は確認できなくても、鳴き声の情報は多くあります。
四万十川流域の広葉樹林なら鳴き声を聞くことは、期待できます。

ポポピーと鳴と表現されている場合もありますが、いずれにしても、澄んだ口笛のような音です。

ヤイロチョウの身体の色

身体の色は八色。

緑、赤、白、黒、茶、青、瑠璃色、黄色に彩られていますが、光沢があるので見る角度によって、色の見え方が変わります。

緑の中で見るヤイロチョウは鮮やかで人を魅了します。

ヤイロチョウを見た者は、再び見たいと、生涯をかけて追い続けてしまうなんて話もあります。
身体の色に関してはオスメスの区別はないことになっていますが、よく観察すると、胸の羽がオスの方はクリーム色、メスはわずかに黒が入ります。

まとめ

ヤイロチョウはまだ資料が少なく、図鑑でも、混乱が見られます。

情報も非常に少なく、姿を見るのもままならない鳥ですが、だからこそ惹かれる方も多いのではないでしょうか。

日本での生息数はわずか100羽から150羽ほどと言われており、本当に貴重な鳥でもあります。

-ヤイロチョウ, 夏鳥

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