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ヤマガラ 留鳥

力強いくちばしを持つヤマガラは固い木の実が大好物!生態、分布、観察のポイントは?

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ヤマガラは木の実を主に食べて生活する野鳥で、他のカラ類と比べて強いくちばしと脚を持ち、堅い木の実も楽に割ることができます。

日本全国に住んでいて、一年中見ることができますが、住宅地よりも野山など葉の多い木や常緑樹などが繁る場所で多く見かけることができます。

ということで今回はヤマガラの生態、分布や鳴き声について紹介をしていきます。

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ヤマガラの生態・特徴

ヤマガラはスズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属の留鳥です。

日本全国に生息していて、一年中その姿を観察することができます。
スズメ程度の大きさで、約14cmで、図鑑によっては13~15cmと書いてあるものもあります。

頬が白く、頭と喉元は黒で、腹は赤褐色、羽や尾は鼠色をしています。

標高の高い場所から平地まで生息していますが、住宅地ではあまり見かけることはありません。
市街地にある大きな緑地、公園、雑木林など葉の多い森や野山、常緑樹の多く繁る場所に生息しています。

主に木の実を食べますが、それ以外にも昆虫やクモなどもよく食べます

昆虫などが少なくなる秋~春先にかけて、木の実を食べる様子をよく見ることができますが、堅い実もこじあける強いくちばしを持っています。

また、脚の力もかなりのもので、木の上を逆さまになって歩くことができます。

3月~6月に繁殖期を迎え、樹洞などにコケなどを使って巣を作ります。

冬になると標高の高い場所で生活する個体は、標高の低いところへ移動して冬を越すことがあります。
冬にはスズメ、シジュカラ、コガラなどと一緒に混郡を作ることがあります。

分布


日本全国に分布していて、標高が高い場所から平地まで幅広い地域で生息しています。
葉の多い木や常緑樹の繁ったところにいることが多い野鳥です。

シイ、カシ、ハシバミなどが実をつける時期には、そうした樹木の周辺で見ることができます。

特に標高の高い場所に生息している個体は、冬の時期だけ標高の低いところへ移動して冬を越します。
冬の時期は餌となる昆虫などが少なくなるので、実がなる木などで観察しやすくなります。

観察の難易度

観察の難易度は高くありません。

東京都内でも、大きな緑地や公園、雑木林が広がる場所で見ることができます。

地上に降りて餌をついばむというより、樹の上にいる昆虫やクモを食べたり木の実を食べて生活しているため、葉の生い茂る夏場はどうしても観察が難しくなりますが、葉が落ちる冬場は比較的、観察はしやすいです。

また、ヤマガラは樹の上や葉の上で逆さまにぶらさがることができる鳥なので、そうした行動をしている場面を見つけることができれば、すぐに見つけることができます。

シジュウカラ、コガラなどと共に混郡をつくることがあるのですが、混郡を作る野鳥の中でもヤマガラの赤褐色やオレンジ色のお腹は見つけやすいです。

ヤマガラの鳴き声


「ツーツーピィー、ツーツーピィ」と鳴きます。

シジュウカラと比べ、ゆっくりとした調子で、若干濁ったような鳴き声で、繰り返し鳴くことも特徴の一つです。

シジュウカラと生息地が被るところでは、鳴き声を混同してしまうかもしれませんが、こういった鳴き声の特徴からヤマガラであることはすぐにわかります。
繁殖期が始まる3月前後にオスがさえずります。

木のてっぺんでさえずることもあるので、そうした様子を観察することもできます。

また、鳴き声で姿を見つけることもできますが、堅い木の実をつつく音でも場所を特定できることもあり、これもヤマガラならではの見つけ方といえます。

食性・餌


ヤマガラは昆虫、クモ、木の実などを食べています。
特にヤマガラの貯食行動は有名です。

秋になると様々な木の実を木の割れ目や地面などに貯食するのですが、これは冬~来春の食べ物が少なくなる時期に食べるために行います。

ヤマガラは貯食した場所をほとんど覚えているようですが、貯食された種のいくつかが発芽することもあります。

そのため、ヤマガラの貯食行動というのは植物にとって種を散布してくれる重要な役割を持っています。

またシイ、カシなどの堅い実をくちばしなどでついばんで食べる姿も見られますが、そのほかにもサポニンという有毒な果皮を持つエゴノキも好んで食べます。

サポニンを含む果皮をくちばしで器用につつき、中の果実だけを食べています。
こうした行為は、ほかのカラ類ではあまり見られず、強いくちばしと脚をもつヤマガラだからできることなのです。

まとめ

今回はヤマガラがどのような場所で観察できるか、食性などの生態について紹介しました。

ヤマガラの生息する環境では、様々な野鳥を見ることができます。
いざ観察に足を運び、他の野鳥に心を奪われるかもしれませんが、ヤマガラはその他の野鳥にはないような特徴や魅力を持っています。

木や枝の上を逆さまに動いたり、木の実をつつくシーンは見ていてほっこりする可愛らしさがあります。
場所によってはスズメやハトと同じように見つけやすい野鳥の一つです。

ぜひ観察を通して、ヤマガラの魅力を見つけてみてください。

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